地元メディアによると、中国の O2O および e コマースプラットフォーム大手の Meituan(美団)は配車サービス分野への進出を推し進めており、配車1回ごとに平均20人民元(約350円)の補助金をユーザに給付していることから、補助金合戦を巻き起こしているという。
Didi Chuxing(滴滴出行)が市場を独占している配車サービス業界への進出にあたって、補助金の給付は Meituan がさらなる顧客を獲得するのに最も簡単で効果的な方法かもしれない。Meituan はすでに補助金制度を開始しており、2017年12月には、8回配車を頼んだユーザは60人民元(約1,050円)、13回頼んだユーザは100人民元(約1,740円)の補助金がもらえる。ピークの時間帯にはまた別の補助金ももらえるという。
Meituan は事業拡大に意欲的であり、2017年12月には配車サービス運営のため200人以上の従業員でチームを組んだと発表した。昨年2月に始まった南京での試験運用の後、北京、上海、成都、杭州、福州、温州、厦門(アモイ)の7都市でサービスを開始する予定だ。
そのためにまず、さらにドライバーを獲得するために同社は北京のドライバー先着5万人に対し、手数料を3ヶ月間免除し、ドライバーの報酬の一部をプラットフォーム利用手数料として差し引かないことにするという。
こうした動きはすべて Meituan が Didi へ対抗するという決断を反映している。配車サービス業界の競争は2016年8月に Didi が Uber の中国部門を買収したことで終結したはずだった。Meituan が参戦した現在、Didi の地位にも揺らぎが見られそうだ。2017年10月、Meituan は Tencent(騰訊)がリードしたシリーズCラウンドで40億米ドルの投資を受け、その評価額は300億米ドルとなっている。
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