The News Lens はまた、同社が(Alphabet 傘下)Nest 台湾のマネージャー Felix Hong 氏から、調達額非開示のエンジェル出資を受けたことも明らかにしている。Fong 氏はテック、IoT、中華圏のスタートアップエコシステムにおいて広範なバックグラウンドを持っており、The News Lens のコンテンツ配信や国際的なリーチで将来プレゼンスを築き、またコンテンツへのアドバイスで重要な役割を担うこととなる。Fong 氏はまた、INSIDE のポジショニングやブランド構築にあたり、The News Lens を支援する。
The News Lens は昨年早く、シリーズ B ラウンドで資金調達した。投資家には、North Base Media(ワシントンポストの前エグゼクティブエディターで、ウォールストリートジャーナルのマネージングエディターの Marcus Brauchli 氏が共同創業)、WISKEY Capital、Walden International、Trinity Investment などが名を連ねる。
The News Lens(関鍵評論)のチーム Image credit: The News Lens(関鍵評論)
The News Lens の CEO 兼共同創業者の Joey Chung(鍾子偉)氏によれば、INSIDE とそのライフスタイル・サブブランドの ELD の買収を受けて、The News Lens の月間ユニーク訪問者数は800万人に近づくことになる。The News Lens は香港にオフィスを持ち、香港版や東南アジア版など(台湾以外にも)3つのデジタル版を保有、さらに、英語による国際版サイトも運営している。
INSIDE は特集記事を供給するため、数十人のフリーランサーと協業している。INSIDE は The News Lens との提携により台湾地域外への展開を開始し、台湾のスタートアップビジネスや革新的な製品・サービスを世界中の人々へ紹介する計画だ。
The News Lens の共同創業者 Chung 氏は、次のように語っている。
The News Lens が持つ販売、動画、IT、国際的な市場プレゼンスを活用し、異なるバーティカルを包括してターゲット読者に届けるという、次なる戦略に着手した。初期の経営統合の経験を、将来ブランドを統合したり紹介したりするためのテンプレートとして活用し、INSIDE のコンテンツ提供や国際読者へのリーチを拡大したい。
The News Lens のチーフコンテンツオフィサーで共同創業者の Mario Yang 氏は、INSIDE の買収は The News Lens にとっては大きな挑戦で、取り扱うパーティカルを新しい領域に拡大し、コンテンツ領域を現在の The News Lens のチームや製品と連携することになる、と語った。
昨年6月に前職を離れてからの数ヶ月間、生内氏はシリコンバレーや深圳を巡り、世界の先端を行く IT ベンチャーやスタートアップで、エンジニアリングチームにどのようなポリシーが適用されているのかを見聞してきたそうだ。従来と異なり、エンジニアにはシステムを構築し支障なく切り盛りするのに加え、ユーザ視点での広い見識が求められる。生内氏の言葉を借りれば、「Inner Direction to Development(エンジニアとしてやらなければならないこと)」に加え、「Outer Direction for Market(エンジニアでない人がエンジニアに期待すること)」を理解すべき、というわけだ。
面白い技術やアイデアを形にするプロジェクトの潜在的実行者は東京以外にいるケースも多いため、Makuake に15人ほどいるキュレーターは日夜、日本中を飛び回っている。テクノロジーのトップラインにいる人たちの多くは、日常的にインターネットのサービスを使い慣れているとは限らないため、ここには Web サービスにありがちなオンラインマーケティングの手法は通用しない。
ネオバンクスタートアップは全て、小売顧客を相手にしようとしており、中小企業(SME)に特化しているところはない。ところが従来の銀行が抱える大きな問題や、仮想通貨対応のネオバンクに関する既存の(未来ではなく現在の)ニーズという点では、ターゲットとなる最も成熟した顧客は SME だ。約500社のスタートアップはすでに ICO を実施した(自由には使えないが30億米ドル超を調達)がそれは、仮想通貨の取引所、仮想通貨決済スタートアップその他コミュニティメンバーなどだ。さらにこうした SME は現在、実に多くの小売顧客(自社従業員、パートナー、顧客)を引き連れているが、その水準は仮想通貨対応の最新ネオバンクの予想を超えている。
API で中心的な存在となるのは、ブロックチェーン対応のデジタル KYC でなくてはならない。これはどこの国であれネット上で行う金融サービスにおいて、きわめて迅速で完全な法的認証が可能となるものである(個人および企業を問わない)。他社パートナーによるサービスでの改めての登録・認証は不要となるだろう。パートナーのスタートアップにとっては、登録やコンプライアンス手続きでの開発にかかる時間や費用の節約になる。
Golden Equator と Mistletoe との提携は、世界レベルでポジティブなソーシャルインパクトを生み出す、テックやイノベーションを核としたダイナミックなエコシステムを構築しようとする個人や企業と、コラボレーションすることを目的としている。また、シンガポールを拠点として、アジアへの市場拡大を目指す企業の成長を加速することも狙いとしている。