ヨーロッパにおけるベンチャーキャピタルの投資は2017年に力強い回復をみせた。これをもたらしたのは、2016年に大きな落ち込みを記録したイギリスのレイトステージのスタートアップだ。
本日(1月15日)リリースされたダウジョーンズ・ベンチャーソースの2017年第4四半期 Europe Venture Capital データによると、ヨーロッパのスタートアップは2017年に175.2億米ドルを調達した(前年は138.1億米ドル)。前年は、173.8億米ドルだった前々年と比較すると、20.5%の落ち込みだった。
イギリスは EU 離脱が近付いているとはいえ、ベンチャーキャピタルの投資先として今でもヨーロッパの中で群を抜いている。2017年の最終四半期、イギリスのスタートアップは、ヨーロッパ全域のスタートアップが調達した42.7億米ドルの約半分を占めた。
実際、ベンチャーキャピタルの投資金額が大きかった上位5社のすべてがイギリス企業だった。Truphone(3億5,368万米ドル)、TransferWise(2億9,436万米ドル)、Acorn(2億1,359万米ドル)、Orchard Therapeutics(1億1,333万米ドル)、 Monzo Bank(8,238万米ドル)。
イギリスに続いたのはフランスで、75件の投資があった。金額ベースでは第3位で4億1,006万米ドル。ドイツは金額ベースで第2位の7億2,452万米ドルだったが、件数では第3位の62件。
スウェーデンは件数、金額ベースともに第4位だった(2億7,396万米ドルと52件)。5位を争ったのはスイス(1億2,924万米ドル、12件)とオランダ(1億2,554万米ドル、18件)。
一方、ヨーロッパのベンチャーキャピタルファンドが2017年に調達した資金は111.4億米ドルで、前年の112.4億米ドルからやや減少した。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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