近日実施のHellobike(哈羅単車)の10億米ドル調達ラウンドで、Alibaba(阿里巴巴)がレンタサイクル事業へ関与を深めるとの噂

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2018年1月23日追記:TechNode Chinese(動点科技 中文版)は Hellobike(哈羅単車)、Fosun Capital(復星創富)および Hellobike のアーリーステージ投資家である GGV(紀源資本)に接触したが、ニュースに対する明確な回答は得られなかった。

中国のレンタサイクル企業 Hellobike(哈羅単車)が投資ラウンドで、Alibaba 傘下の Ant Financial(螞蟻金融)、Fosun Capital(復星創富)およびその他の投資家から10億米ドル相当を調達する見込みであると事情に詳しい人物は Tencent Tech(騰訊科技)に語った。また、新たな有力投資家もこのラウンドに参加するという。

もし事実であれば、同社の投資ラウンドに新たなマイルストーンが加えられることとなる。昨年の12月だけで Hellobike はシリーズD1とD2を通して2つの大きな調達を行い、合計でおよそ33億人民元(約566億円)を Ant Financial と Fosun Capital から調達したと発表した。そして、競合相手であった Youon(永安)と2017年10月に合併し、Hellobike のチームが新たな企業を率いている。

同社によると1月20日現在、160都市で業務を行っており、1億人近いユーザを対象に1日1,000万件のオーダーを受けているという。

中国における過去2年間のレンタサイクル業界の華々しい状況を経て、業界内部の様々な人々がそれぞれに未来の業界予想図を描いている。 Mobike(摩拜単車)と ofo(小黄車)が他の小規模な競合他社を駆逐しマーケットを二分すると予想する人もいる。しかし ofoと Mobike に対抗し得る力を持った大物プレイヤーが参入し、業界は三つ巴の戦いになると予想する人もわずかだがいる。

レンタサイクルの二大巨頭とは違い、Hellobike は小規模・中規模都市のマーケットに注力してきた。しかし大都市におけるマーケットが飽和状態になるにつれ、彼らの競争は今後さらに熾烈を極めた戦いになると思われる。

レンタサイクル業界の競争において Alibaba が果たす役割も興味深い。eコマース大手企業である同社は ofo の主要投資家である。また同時に、その関連企業である Ant Financial は Hellobike に投資している。お互いを主なライバルと見る両社が同じ投資家から投資を受けているという形ではあるが、Alibaba との協力は確かに魅力的である。ofo と Hellobike の両社とも Alipay(支付宝)のスキャン乗車機能を採用している。また、Sesame Credit(芝麻信用)が提供するデポジット不要サービスもレンタサイクル利用者の大きな牽引役となっている。

編集者記:中国のニュースは噂が蔓延している。TechNode は他メディアの報道の正確性を保証するものではない。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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