チャットボットでマーケティングを自動化するChatBook、Salesforce Venturesなどからシード資金を調達——Sales CloudのSFAと連携へ

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ChatBook
Image credit: ChatBook

Facebook Messenger 向けのチャットボットで、企業のマーケティング自動化ソリューション「ChatBook」を提供するチャットブックは19日、シードラウンドで Salesforce Ventures、East Ventures、YJ キャピタルから資金調達したことを発表した。調達金額は明らかにされていないが、数千万円程度とみられる。これは同社にとって2016年、YJキャピタル と East Ventures が運営するアクセラレータ「コードリパブリック」参加に際し、VC 両社から資金調達したのに続くものだ(この際の調達金額も明らかにされていないが、コードリパブリック参加チームには、一律的にバリューション1億円で700万円の資金が提供されることが明らかになっている)。

チャットブックは2016年9月、以前プライムアゲインの CFO や COO を務めていた小島舞子氏らにより設立(設立当時の社名はヘクト)。2016年にコードリパブリックの初回バッチ、2017年には Facebook の開発者向け支援プログラム「FbStart」の Accelerate コース、求人情報大手ディップ(東証:2379)の AI アクセラレータの初回バッチに採択された。

ChatBook は、ランディングページの設置だけでは、新規顧客の流入を期待できない企業向けに、ユーザへの情報提供やインタラクションを自動化できるチャットボットを自動作成できる機能を提供。企業はランディングページからチャットボットへの導線を確保することで、より高いマーケティング効果を実現できる。

コードリパブリックのデモデイでピッチする、チャットブック CEO 小島舞子氏
Photo credit: Code Republic

今回の資金調達発表とあわせ、チャットブックでは ChatBook の正式に完全オープンさせ、個人利用は無料・法人利用はトライアル期間10日間のみ無料での利用が可能となる。これまでは、問い合わせベースでの招待制による公開だった。ChatBook はこれまでに、丸亀製麺や加賀市の地域特化型の求人サイト「KAGAルート」など、大企業や地方自治体を含む多くの企業で導入されている。

チャットボットを使ったマーケティング自動化の分野では、hachidori が昨年、ベクトル、コロプラネクスト、エボラブルアジア、オークファンなどからシリーズ A ラウンドで1億円を調達しているほか、「fanp(ファンプ)」を展開する ZEALSが先月、ジャフコやフリークアウトから4.2億円の資金調達を発表したのが記憶に新しい。fanp は Facebook のインフィード広告からチャットボットに潜在顧客を誘導、コンバージョンにつなげることを目指すのに対し、ChatBook では既存のランディングページなどからチャットボットに顧客を誘導しコンバージョン向上を目指す点で微妙にアプローチが異なる。

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