起業家・フリーランサーの自立支援展開ITプロパートナーズ、みずほ銀・八千代銀・商工中金から1.9億円を調達——中途採用サービスを立ち上げへ

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起業家やフリーランサー向けに、1週間に最少2日間からの業務請負や受託業務を紹介する IT プロパートナーズは16日、みずほ銀行・八千代銀行・商工中金(商工組合中央金庫)から総額1.9億円を借り入れで調達したことを明らかにした。同社はこれまでにも、西武信用金庫、北陸銀行、日本政策金融公庫からも借り入れで資金を調達しており、今回の調達を受けて、累計の外部調達金額は3.8億円に上る。

IT プロパートナーズは2015年2月の設立。起業家やフリーランサーが自らの経営努力が軌道に乗るまでの案件紹介で業績を伸ばしており、現在の登録者数は15,000名。登録者数は毎月500名ペースで増えており、企業からもたらされる百数十件程度の新規案件を登録者に紹介しているという。また、例えば、マッチングを目的とした web サービスに必要となるメッセージング機能、ユーザからの応募機能など、よく求められる機能を共通コンポーネント化し、開発の効率化を求めるクライアントにパッケージ販売しているのも特徴的だ。

創業者で代表取締役の木村直人氏によれば、今回の調達資金を使って、デザイナーやエンジニアなどの IT 人材にとどまらず、人事をはじめ企業が必要な人材全般に取り扱う幅を広げるべく、中途採用サービスの立ち上げに着手する。具体的には現在25名いる社員は、新サービスの立ち上げにあたり、30名ほどにまで増強する計画だ。

IT プロパートナーズは、起業家やフリーランサーと仕事を通じて直接対峙しているため、彼らのスキルやパッションを日常的に把握できる立場にあることから、将来は起業家やフリーランサーに対する起業支援なども行いたいそうだ。起業家は事業を行う際、エクイティファイナンスに頼ることは一般的だが、IT プロパートナーズの場合、登録者が独立起業しようとする際に提供できる案件を紹介できることも多いので、自己資本による起業を促す効果が期待できる、としている。

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