モバイル動画配信アプリの「musical.ly」と「Tik Tok(抖音)」、合併・統合し最新アプリを開発へ

by Daily Social Daily Social on 2018.2.20

Tik Tok(抖音)と musical.ly のコミュニティマネージャー Natasha Surya 氏、Tik Tok と musical.ly のカントリーマネージャー Teguh Wicaksono 氏、Tik Tok のフィリピン・トップユーザ Ranz & Niana 氏、Tik Top のインドネシア・トップユーザ Auw Genta 氏
Image credit: DailySocial

アメリカを拠点とするモバイルスタジオアプリの musical.ly は、中国の同業 Tik Tok(抖音)と合併する方向に向かっている。この合併は、Tik Tok の親会社である ByteDance(字節跳動)が年末に完全買収を実施した後になされる予定だ。これによりクリエーターとしてのZ世代セグメントから、特に東南アジア最大の市場であるインドネシアから多くのユーザがもたらされるとみられる。

Z 世代とは、1996〜2010年に生まれた若い人たちで構成される層をいう。インドネシアでは6,800万人で総人口の29%を占める。世界全体では25億人、総人口比では34%だ。

Tik Tok および musical.ly のカントリーマネージャーを務める Teguh Wicakson 氏は2月10日土曜日、次のように述べた。

現在開発を進めている最新のアプリとしてローンチします。今年中には発表する予定です。

このプラットフォームは合併後、サービスを提供している各市場の要素を組み合わせつつ、将来は AI 対応の技術開発に重点を置きたいとしている。

ByteDance が AI 分野に特化しているということが類似アプリと比較して強力な差別化要素になるという。AI 技術の実践は、中国市場における ByteDance の旗艦アプリである「Toutiao(今日頭条)」にも取り入れられている。

この最新プラットフォームでは、コンテンツ制作時にユーザのニーズに対応したり効率的に活用したりすることも簡単にできるようになる。ただ、会社の当面の目標はマネタイズではなく、ユーザ数の増加だと Wicaksono 氏は述べた。

また、新たなユーザ獲得のために Ismaya Liv、RCTI、Warner Music Indonesia、Universal Indonesia、Sony Music Indonesia、Indosat Ooredoo、Apple Music、Disney、Billboard といった現地および世界的な企業との提携を活用している。

<関連記事>

musical.ly と Tik Tok の発展

Musical.l yのローンチは2015年であるのに対し、Tik Tok のローンチは昨年のことだ。Wicaksono 氏によると両アプリは急速な有機的成長を実現したという。この成長は、プラットフォーム上でそれぞれ独立的に形成されたコミュニティを通してなされ、両アプリとも、インドネシアをアジア最大の市場に押し上げた。

musical.ly が音楽、コメディ、ファッションの分野で新たな人材を生み出すのに成功したとされているのに対し、Tik Tok は双方向的な技術のほか、Gaga(ガガ)ダンス、髪の毛の乾燥、3D ステッカーといった進化した特殊効果でクリエーターのニーズを満たしている。

Wicaksono 氏は次のように述べた。

ByteDance と協業できる分野をたくさん目にしています。(今回の買収が)承認されたのはそのためです。さらに、これはウィンウィンのソリューションでもあります。musical.ly はすでに世界市場で強力なユーザベースを持っており、Tik Tok は中国で大きな勢いがあります。

世界的なレベルでは、musical.ly、Tik Tok の両方がダウンロードされた数は500回を超えている。1日の動画視聴者は100億に達した。世界での月間アクティブユーザ数(MAU)は1億5,000万だが、最も視聴が多いのはアメリカとイギリスである。インドネシア市場が世界的にみてどれほどの貢献をしているかについては具体的な説明がない。

ByteDance の広報担当者は声明の中でこう述べている。

当社では、インドネシアにいるmusical.ly と Tik Tok のユーザに対しさらに優れた体験ができる機会を検討しているところです。インドネシアでは両プラットフォームが急成長を遂げています。インドネシア国内で2つのプラットフォームにはシナジー効果があるとみていますが、具体的なことをお話しするのは時期尚早です。この市場にいるユーザ向けのプラットフォームから最良の機能を引き出すことで、将来のユーザ体験を向上させる機会を楽しみにしています。

<関連記事>

【via DailySocial】 @DailySocial

【原文】

ニュースレターの購読について

毎日掲載される記事の更新情報やイベントに関する情報をお届けします!

----------[AD]----------