開発中のカーデザインに「触れるデバイス」EXOSーーexiiiが日産自動車に提供

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触覚ウェアラブルデバイスを開発・販売するexiiiは2月28日、仮想空間でCADデータに触れることのできるデバイス「EXOS」のビジネス向け開発キットEXOS DK1を公開した。また同社は開発キットを活用した日産自動車への導入事例についても公開している。

EXOSは指先に装着することで、仮想空間で視認できるデータを実際に掴んだり触ったりしたような「触覚」を感じさせるためのデバイス。今回導入事例となった日産自動車では、開発中の車両デザインデータを仮想的に触ることで直感的なレビューを可能にした。例えばインテリアに配置したボタン類を実際に触ってみて、運転席から押しやすい位置にあるかどうかを触って検証することができる。

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通常、カーデザインではCADデータでのデザインから先に進んだ場合、モックアップ(粘土による模型等)を作成してデザイン検証をするのが通常だった。EXOSの活用はそこでかかっていたコストや時間の効率化に効果を発揮する。

exiiiでは仮想空間内で手のひらの前後左右に力を与えることで触覚(触った感じ)を再現するデバイス「EXOS Wrist DK1」と、手のひらを握る方向に力を加えて掴む感覚を再現する「EXOS Gripper DK1」の2デバイスを用意している。それぞれに対してUnity用SDKを同梱し、ビジネスの用途に応じた開発が可能で、同社では協力してくれる事業パートナーを幅広く募集するとしている。

via PRTIMES

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