化粧品はテクノロジーに「選んでもらう」時代になる?ーーL’OrealのModiface買収に見るコスメ選択のこれから

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Photo on Visual hunt

<ピックアップ:L’Oreal acquires Modiface, a major AR beauty company

世界的大手の化粧品メーカーL’Orealが3月16日に、美容産業向けの顔認識ARを運営するModifaceを買収したことを発表しました。L’OrealとModifaceは以前にもシステム開発などでパートナーシップを組んでいたことから、理にかなった動きだとテックメディア「THE VERGE」は報じています。

Modifaceは画像認識とAR技術を用いてメイクやヘアスタイルの分析とシュミレーション技術を提供しています。同社が提供する技術ではカメラに顔を写して画面上で様々なメイクシュミレーションをしたり、着る服にあわせたメイクの提案が受けたりすることができます。

盛れるカメラアプリとして話題になったsnowの顔を認識して目を大きく見せる、メイクをしたように見せる機能と似ていますね。

その他にも、Eコマース向けのシュミレーションシステムや化粧品売り場の店内向けARミラーを提供しており、BOBBI BROWNやMACといった日本でも見かけることのある多くの化粧品ブランドとも連携しています。

L’Orealは今回の買収で、Modifaceが保有するメイクやヘアスタイルをユーザーにあわせて提案する複数の特許技術を手に入れ、今後の消費者の化粧品選びに新しい手法を取り入れてくることが考えられます。

Sephora’s application via THE VERGE

 

このModifaceの一件は、今後の化粧品選びにおけるテクノロジーのあり方を示しているように思います。

というのも、現状の日本で「デパートコスメ」と呼ばれるブランド化粧品を購入する際は、デパートの化粧品売り場に行ってテスティングをしてみたり、美容部員と呼ばれる専門の販売員にアドバイスをもらって購入に至るのが一般的です。

購入の前には雑誌やInstagram、@cosmeのような場所から情報収集を実施しています。(ちなみに最近のティーンはInstagramのハッシュタグやLIPSのようなコミュニケーションできるプラットフォームからの情報収集も増えています)。

つまり日本では今「経験ある人が自分に似合っているというコスメを選ぶ」のが一般的、と言い換えることもできるわけです。しかしここでひとつ問題が発生します。

そもそもそのコスメ、本当に自分に似合っているのでしょうか?

こういった疑問が背景にあることからModifaceのようなサービスが支持されたのではないでしょうか。「ピンクのアイシャドウ」という世の中に数百種類あるかもしれないようなアイテムの中から人の経験の力ではなく、テクノロジーで「あなたに似合うピンク」を見つけだそう、というのです。Modiface以外にも、スキンケアJohnson & Johnson(ジョンソン・エンド・ジョンソン)の傘下であるNeutrogenaiPhoneに取り付ける形の肌スキャナを開発し、マッチするスキンケア用品を自動で提案するような動きも見せています。

今後の美容産業とテクノロジーの発展により、人の経験によらず、自分に似合うコスメが自動で選ばれる、もしくは作られるケースも増えてきそうです。

via the verge

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