クラウドファンディング大手「Makuake」、北日本の地方案件発掘強化に向け北海道拠点を開設

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Image credit: blanscape / 123RF

クラウドファンディングサイト「Makuake」を運営するマクアケは29日、北海道地域の Makuake 活用促進のため、札幌市内に拠点を設立したと発表した。拠点が開設されるのは、さっぽろ大通のコワーキングスペース「ドリノキ」内。

Makuake では、地方プロジェクト案件の発掘チャネルとして、地銀や地方金融機関との提携を積極的に行ってきたが、北海道においても帯広信用金庫や北海道銀行と提携している。また、Makuake で話題となった北海道発のクラウドファンディングプロジェクトを見てみると、「上川大雪酒造」をつくるためのプロジェクトは1,500人以上の支援者から約1,400万円を調達、「寺坂農園」がメロンに除草剤を巻かれた被害からの回復を目指すためのプロジェクトはプロジェクト開始から1週間で約2,000万円を調達している。

ドリノキ
Image credit: Dorinoki

マクアケ取締役の坊垣佳奈氏は THE BRIDGE の取材に対し、3年前にマクアケの西日本事業部(大阪・梅田)が開設されたのを受け、昨年、祇園祭のプロジェクト(京都)やハイブリッドバイク「glafit」(和歌山)など注目を集めるプロジェクトが生まれたことを指摘。潜在的なプロジェクト起案者に直接会って話をする重要性を感じる中で、日本の北部地域は東京本社や西日本事業部からカバーしづらい現状があることや、北海道発の有望プロジェクトが複数生まれていることから、今回、拠点を開設する判断に至ったと語ってくれた。

北海道拠点の開設には坊垣氏のほか、札幌市出身でサイバーエージェント社内にて Ameba ブログやソーシャルゲームのプロデューサーを歴任、2012年に社員総会で「ベストプロデューサー賞」を受賞した岡山ひろみ氏が立ち上げに関わった(岡山氏は今年に入り、サイバーエージェントからマクアケに移籍している)。

同社では北海道拠点の開設を受けて、さらに地元金融機関との連携を密にし、北海道の事業者の挑戦支援を強化、2018年度中に北海道発のプロジェクト開始を100件にまで伸ばしたいとしている。

マクアケ 岡山ひろみ氏
Image credit: Makuake

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