ベテランゲーム開発者の Jiri Kupiainen 氏と Leo Lännenmäki 氏(Disney に買収されたRocket Pack の出身)が同社を設立した。CMO としてはかつて Supercell で PR やイベントを主導し、直近では Super Evil Megacorp の主力タイトル「Vainglory」の e スポーツタイトルを開発した Heini Vesander 氏、そして CFO には Digital Chocolate や Wooga で財務担当経験のある Eeva Hattara 氏が起用されている。
Matchmade CEO Jiri Kupiainen 氏 Image Credit: Matchmade
Matchmade の CEO、Jiri Kupiainen 氏は2014年にゲームを作るために同社を設立した。最初のタイトルはマルチプラットフォーム対応のゲームだったが、成功はしなかった。そこで同社はゲームの発見、つまり山のようにあるタイトルの中からゲームを見つけてもらうことの難しさを学び、その後ゲーム発見プラットフォーム Play Field を開発するも、うまくはいかなかった。
同社は2017年春に行われた Game Developers Conference でオープンベータ版をローンチした。プラットフォームの改良を続け、今では数多くの国々で利用されている。
Vesander 氏はこう語る。
ゲームのマーケティング、とりわけモバイルゲームについてはここ数年間で劇的な変化が起きています。競争がますます激しくなり、プレイヤーもどんどん選り好みするようになっていく中で、LTV を計算して UA に尽力しているだけではもう不十分です。マーケターはイベントや e スポーツ、インフルエンサーなどほかの要素にも着目しなければいけません。Matchmade 以前には、素晴らしいインフルエンサー・マーケティングのソリューションというものを見たことがありませんでした。チームに参加して、ゲーム会社がインフルエンサーたちとどう協力していくかを自動的にスケールアウトできるよう手助けし、同時にコンテンツ制作者のビジネス拡大の手助けをするのをとても楽しみにしています。
Matchmade プラットフォームの一画面. Image Credit: Matchmade
同社はシリアルアントレプレナーで投資家でもある Henric Suuronen 氏も重役に加えた。同氏は King の傘下に入った Nonstop Games の共同設立者で、Digital Chocolate や Wooga でも様々なプロジェクトを指揮した経験がある。
Suuronen 氏は声明で以下のように述べた。
Matchmade はインフルエンサー・マーケティングの Google AdWords です。Matchmade のビジョンや、同社がもつ素晴らしいチーム、プラットフォームの技術やアプローチを見れば、投資とチームへの参加を決める上で悩むことなどひとつもありませんでした。Matchmade は絶大な可能性を持っています。
本稿は、Disrupting Japan に投稿された内容を、Disrupting Japan と著者である Tim Romero 氏の許可を得て転載するものです。 Tim Romero 氏は、東京を拠点とする起業家・ポッドキャスター・執筆者です。これまでに4つの企業を設立し、20年以上前に来日以降、他の企業の日本市場参入をリードしました。 彼はポッドキャスト「Disrupting Japan」を…
分かりますよ、ここスタジオからでさえ、日本の中企業がこんな風に動けるという考えを聞いてリスナーの皆さんが呆れていらっしゃるのを感じます。疑うのはよく分かります。特に、日本の中企業で働いた経験のある方ならです。確かに、嫌になるほど保守的で、偏狭でさえある中企業も多いです。しかし彼らも今地盤が動いているのを見ています。CEOたちは、変わらねば、そうでないと生き残れないと分かっていますし、実際にすぐにでも変わる必要があります。ビジネスを閉鎖した CEO として記憶されたい人などいません。
CEO らに変革を行う能力はあるでしょうか? 私はあると思います。少なくとも一部の CEO には変革の能力があるでしょうし、それで十分です。まだ疑っているという方がいらっしゃれば、別に悪いとは言いませんが、典型的な、あるいはステレオタイプとなった日本の中企業よりも、非典型的な中企業のことを考えて頂きたいと思います。何しろ、有望な中企業が全部で16万5,000もあることを思い出して下さい。このうちたったの1、2%だけでも現代的な商品の構想、普及、成長技術を上手く採り入れ始めれば、日本経済を大きく変える影響力となるでしょう。
200人企業の文化と方向性を変えるのは、2万人企業の文化と方向性を変えるのよりずっと簡単です。NEC のような10万人企業と比べればなおさらです。300人企業は、(経済産業省が中企業を従業員300人以下の企業と定義しているのを思い出して下さい)未来への真なるビジョンをもったカリスマ的で意欲ある CEO がいれば、方向転換を遂げることができます。そして2,000人企業、さらには2万人企業へと成長する軌道に乗ることができます。
League of Legends で何かを達成すると、「小口貯蓄」を始めることができる。この大計画によって Blast は500万米ドルの資金を調達した。 League of Legends のようなハードコアなヒット作から Candy Crush といったカジュアルなものまで、Blast の小口貯蓄ツールはいずれほとんどのゲームで動作する予定である。小口貯蓄はクレジットカードで人気になったもの…
League of Legends で何かを達成すると、「小口貯蓄」を始めることができる。この大計画によって Blast は500万米ドルの資金を調達した。
League of Legends のようなハードコアなヒット作から Candy Crush といったカジュアルなものまで、Blast の小口貯蓄ツールはいずれほとんどのゲームで動作する予定である。小口貯蓄はクレジットカードで人気になったものだ。買い物をするたびに購入に応じて少額のお金が預金口座に送られてくるものである。
ユーザは League of Legends で何かを達成するたびにお金が貯まる。 Image Credit: Blast
ベータテスト中の Blast はまもなくローンチされる予定。Blast の「トリガーセーブ」という機能は League of Legends や Counter-Strike: Global Offensive といった PC ゲームタイトルにおいて、プレイヤーが敵を倒したりタワーを破壊したり試合に勝ったりといったゲーム中の鍵となる実績に基づいてトリガーを設定できるようにするものである。
<ピックアップ:L’Oreal acquires Modiface, a major AR beauty company> 世界的大手の化粧品メーカーL’Orealが3月16日に、美容産業向けの顔認識ARを運営するModifaceを買収したことを発表しました。L’OrealとModifaceは以前にもシステム開発などでパートナーシップを組んでいたことから、理にかなった動きだ…
しかし、キャラクターの底には RFID タグが取り付けられ、タッチパネルにより読み取られる。これらのキャラクターは、ビットコインなど仮想通貨を支える認識技術であるブロックチェーンによって、個別に他と取り違いの無い形で認識され、追跡される。ブロックチェーンはイミュータブルで透明性の高いパプリックな台帳で、玩具のようなデジタルキャラクターを様々なプラットフォームで追跡することを可能にする。そのような玩具を買うと、ブロックチェーンは所有者がその人だと確定し、そのキャラクターがどのレベルに達しているかなど、玩具それぞれの特徴を記録してくれる。
Chen 氏は次のように語る。
RFID レイヤーはブロックチェーンに接続されています。この RFID レイヤーが、ゲームのキャラクターそれぞれの属性をブロックチェーンに保存します。これによって、そのキャラクターは別のプラットフォーム上でも使えるようになります。ユーザは玩具に対し所有権をもち、データを他のプラットフォームに持ち込めるようになっています。あるドラゴンが他と違うまさにこのドラゴンだと言えるようにするのは、重要な技術です。ブロックチェーン以外の技術ではそんなことはできません。これは核となる重要な技術革新です。
PlayTable 初のゲームの1つ「Battlegrid」 Image Credit: Dean Takahashi
玩具を自作して RFID ステッカーを底に取り付けることもできる。そうすると玩具はスマート玩具となり、ゲームによって定義されるそれぞれの特徴を持つようになる。つまり、ゲームの中でドラゴンをペプシのボトルのようなものと対戦させることもできるということだ。3D プリンターを用いて自身のゲームキャラクターを作ることも可能だ。
PlayTable の OS は仮想通貨イーサリアムのブロックチェーン上に作られている。これによりキャラクターの限りないカスタマイズが可能となる。自分の持っている玩具を PlayTable に乗せると、その玩具はデジタル世界の中でユニークなキャラクターとして生き物のようになる。 RFID タグを用いることで、ゲームのキャラクターはポータブルになり、自分のユニークなキャラクターを友人の家に持って行って別の PlayTable で遊ぶことができる。キャラクターを交換することもでき、この場合交換はブロックチェーンで認証される。
PlayTable は1人〜8人でプレイできる Image Credit: Blok.Party
同社には15人の従業員がおり、Huawei の元研究開発エグゼクティブ Jason Ge 氏、Blok.Party のハードウェア部門 VP で Amazon Echo や iPhone に関わる経験を持つ Sam Lee 氏、uCool などのゲームスタジオに勤めていた Dave Mata 氏がいる。前売りは3月に開始予定。昨年のテストマーケティングの後、10万人がウェイティングリストにいるとしている。いまだ提携企業については名を挙げていないが、多くの企業と交渉中だという。