インドの仮想通貨取引所Coinsecure、310万米ドル相当のビットコインが盗難被害に遭う

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Image credit: dimarik16 / 123RF

インド・デリーに拠点を置く大手取引所 Coinsecure から、310万米ドルに相当するビットコインが盗まれる事件が起きた。この額は同国の仮想通貨において、過去最大の盗難被害額になると見られる。

サイバーセル(訳注:サイバー犯罪対策部署)に提出した告発状の中で、Coinsecure は同社の最高科学責任者(CSO)である Amitabh Saxena 氏が、プライベートキーを使ってウォレットから盗んだと訴えている。

また、Saxena 氏が外国へ逃亡しないよう、パスポートの差し押さえを政府に要請した。

Coinsecure は公式ウェブサイトでこのように語っている。

ユーザの皆様へ。弊社からのビットコイン流出、および管理範囲外のアドレスへの不正送金についてご報告しなければならないことを、大変残念に思います。これまで弊社のシステムは、不正侵入やハッキングの被害に遭ったことはなく、今回の事件も顧客へ分配する目的で、ビットコインゴールド(BTG)を引き出そうとした際に起きたものです。この引き出しに関与したのは弊社の CSO、Amitabh Saxena 氏であり、プライベートキーを抽出している段階で資金が消失したと、本人は主張しています。

警察発行の供述調書(FIR)は、すでにデリーにあるサイバーセルに提出されており(告発状のコピーも同封)、専門捜査員も派遣済みです。

弊社は現在、24時間体制でサービスの復旧に努めております。流出した資金を取り戻すべく、ユーザの皆様には詳細結果を常に開示し、透明性を最大限確保いたします。

顧客への返済については、同社設立者らの個人資金を使って補償すると約束している。

似たようなケースとして、中国人男性が130万米ドル相当となる100BTC(ビットコイン)を盗んだと雇用主から告発され、北京警察によって拘束される事件があった。同容疑者は当時、IT 企業でシステム管理者として勤務しており、コンピュータのアプリケーションを不正に変更し、仮想通貨を着服した疑いが持たれている。

Coinsecure は2014年に設立後、インドにおけるビットコインおよびブロックチェーン向けエコシステム全般の構築に力を注いでいる。オンライン取引に加え、ウォレット、マーチャントゲートウェイ、API も提供している。

【via e27】 @E27co

【原文】

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