「Jinri Toutiao(今日頭条)」などニュースキュレーションアプリ4種、中国のアプリストアから姿を消す

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中国で最も人気のあるニュースアプリ4種が、今日(原文掲載日:4月9日)中国のアプリストアから姿を消した。この締切時刻より前、規制当局による取締が Sohu News(搜狐新聞)によって報道され、さまざまな国内のアプリストアを TechNode(動点科技)が確かめたところ、これらのアプリが削除されたことがわかった。

Sohu によれば、Jinri Toutiao(今日頭条)は今後3週間、Phoenix News(鳳凰新聞)は今後2週間、NetEase News(網易新聞)は今後1週間、Tiantian News(天天快報)は3日間停止。これらの措置は、Ali、Huawei(華為)、Xiaomi(小米)、360 Mobile(360 手機)、Oppo(欧珀)のアプリストアで確認される必要があったとしている。Tencent(騰訊)は、この件についてコメントしていない。

9日午後3時以前に、Huawei(華為)のアプリストアで Toutiao(今日頭条)を調べたところ

Sohu の確認によると、今回の取締の理由は、「合法的な形での(ニュース)の配信を規制するために、すべてのオンラインアプリストアは、これら4つのモバイルアプリのダウンロードを停止すべき」とするものだった。

9日午後3時以降に、Huawei(華為)のアプリストアで Toutiao(今日頭条)を調べたところ。速報共有アプリは、まだ配信されている状態。

今回の取締は、中国国家広播電影電視総局の4月4日に発表に沿ったものだ。この発表では、Toutiao と Kuaishou(快手)が、オンライン放送に必要な許可を得ずに放送を続けている、あるいは、社会モラルに反して番組を放送しているとして名指しされていた。この発表ではまた、Toutiao と Kuaishou に対し、既存のコンテンツを検査して不適切かポルノとみられるものを削除し、管理能力に応じて発信する全体情報量を抑制するようにも求めた。

昨年、Toutiao は、少量しかコンテンツを確認できない人間チェックに加え、人工知能を使ってコンテンツ確認を自動化していることを説明していた。共産党員の雇用をはじめ、コンテンツ確認の改善努力を続けたものの、今回の停止措置を免れることはできなかったようだ。

9日午後3時以前に、Xiaomi(小米)のアプリストアで Toutiao(今日頭条)を調べたところ

4つのアプリの中で最長期間にわたり削除されることになる Toutiao は、本稿執筆段階では我々の要望に対しコメントを寄せていない。しかし、速報アプリの「Toutaio Express(極速版)」については、今回の取締の対象とはなっていない模様。Apple の中国アプリストアは、以前としてこれらのアプリを配信している。

9日午後3時以降に、Xiaomi(小米)のアプリストアで Toutiao(今日頭条)を調べたところ

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【via Technode】 @technodechina

【原文】

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