ホテルの適正価格を教えてくれる価格戦略支援AIプラットフォーム「ホテル番付」、ツール型からエージェント型サービスにリニューアルへ

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記者会見で登壇する、空 代表取締役の松村大貴氏
Image credit: Masaru Ikeda

ホテル番付」は、ホテルが高過ぎず安過ぎない、その時点で最適な価格を顧客に提示できるようにする価格戦略支援人工知能プラットフォームだ。同サービスを提供するスタートアップ空(そら)は17日都内で記者会見を開き、「ホテル番付」をリニューアルし、ユーザが能動的にサービスを訪問する必要のあるツール型から、必要なタイミングで報告や提案を得られるエージェント型にリニューアルすると発表した。リニューアルは24日に実施予定。

ホテル番付は昨年8月に開始したプラットフォームで、ユーザであるホテルオーナーは周辺の競合ホテルと比較して、同じ日に各ホテルがどのくらい予約され、売上があったのかを知ることができる。インターネット上に公開されている客室価格と販売室数を用いた計算により、毎日2万軒以上のホテルのデータが自動算出されている。同社によれば、これまでにホテル番付を導入しているホテルは1,500軒以上。

今回、ツール型からエージェント型に移行することで、空では、これまでの数値やデータを届けるのではなく分析結果やインサイトを届け、ユーザが使いこなすのではなく、ユーザと一緒に働くチームメイトという位置付けを目指したいとしている。また、同社がホテル番付と並行して提供するサービス「MagicPrice」についても今後、ツール型からエージェント型への移行を検討する。

Image credit: Masaru Ikeda

また、今回のリニューアルにあわせ、ホテル番付はこれまでの原則無料から有料に移行する(初期費用5万円+基本料金8,000円/月+室数あたり200円 or 100円/月)。利用開始から28日間は、無料で利用できる。

空は2015年、ヤフーでアドテク関連の業務に従事していた松村大貴氏らにより設立。2016年3月に TECH LAB PAAK 第3期デモデイでコロプラ賞を獲得、2016年7月に Incubate Camp 9th への参加チームに採択、2016年8月に 500 KOBE PRE-ACCELERATOR への参加チームに採択されている。これら3つのイベントへの参加が契機となって、同社は2016年7月にシードラウンドで約2,000万円、2017年10月に8,000万円を調達している(調達ラウンドは不明)。

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