THE BRIDGEをPR TIMESに事業譲渡しましたーー起業家を書き続けた8年間について

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本日リリースした通り、THE BRIDGEは既存株主でもあるPR TIMES社に事業譲渡することになりました。公表した事実関係についてはリリース文をご確認いただくとして、本稿ではやってきたことで、できたことやできなかったこと、今後の話について考えを書かせていただきます。

ではまず、できたことから。

2010年半ばぐらい、私から当時、Asiajinというブログメディアなどで英語記事を書いていた池田将さんと、ネットプライス(現BEENOS)で投資事業を担当していた前田宏典くんに声をかけて始めたミートアップ、「StartupDating」がそもそものきっかけでした。(2013年10月に社名とサイト名を変更)

投資家と起業家が気軽に出会える機会がまだ当時は少なく、国内初のアクセラレーションプログラム「Open Network Lab」が2010年4月に立ち上がるなど、まさに国内のスタートアップ・エコシステムが次の段階に進もうという時期です。

起業家が増えれば彼らが新しい経済と雇用を生み出してくれる。そんなことを考えながら8年近く活動を続けた結果が今のTHE BRIDGEには詰まっています。

おかげさまで、現在はこのエコシステム内において一定の認知が広がり、社会性という意味において新しい起業家の生の声やそのアイデアを伝える一助となれたのは本当に幸せに思っています。

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2016年には1000名、100社のスタートアップに参加いただいたイベントも開催しました

一方でできなかったことは山ほどあります。

特にみなさんに育てていただいたメディアブランドを定量化できなかったことは悔やまれます。BRIDGEに集ってくれた執筆メンバーが積み上げた1万4000本の記事はこの8年間の歴史ですが、検索もままなりません。また、UUやPVといった指標では表現しづらい媒体価値を別の指標に置き換えることができませんでした。

数字にできなければ事業や仕組み化が難しいのは当然です。

取材者としてスタートアップ諸氏の事業を拝見させていただく際「社会的意義、経済合理性、新規性」の三点を特に注視します。自分ごととして振り返ると、社会的な要請には一定の価値が見出せたものの、市場の設定や技術的な新規性については力不足を痛感することになりました。

今回、PR TIMES社に事業譲渡することで、THE BRIDGEとしてはリリース配信事業という新たなエンジンを得て、これまでできなかったことをカバーし、また、PR TIMES社に対してはこれまで積み上げてきたコミュニティやネットワークといった資産を大いに活用していただこうと考えてます。

具体的な取り組みについては順次みなさんに共有いたします。

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最後に。

私は起業という、ちょっと変わった人生イベントを選択した人たちのことを書くために、自身もスタートアップを体験してみました。劇薬と言われる種類株も利用させてもらいましたし、借金もしました。PR TIMESさんやフジ・スタートアップ・ベンチャーズさんのような株式公開企業からの出資も経験しましたし、今回こうやって事業を譲渡することもできました。

書くということを通じて経験できたことは語り尽くせません。

この選択をしなければ起業家たちとは会うこともなかったでしょうし、彼らに触発されて挑戦することも減っていたと思います。また、同時になかなか表に出ることのないスタートアップの情報を伝える人がいなければ、彼らの挑戦の機会にも影響があったかもしれません。

書くということを通じてスタートアップ・エコシステムに貢献し、さらに書く側、書かれる側双方がしっかりとしたメリットを享受できる、そういう仕組み作りに取り組みたいと考えています。取り組みに共感していただける方がいらっしゃったらぜひコンタクトください。

そして最後の最後になりましたが、まず、これまでStartupDating、THE BRIDGEというプロジェクトに参加してくれた読者をはじめ、起業家、投資家、全てのみなさんに感謝いたします。また、創刊の時から執筆や運営を担当してくれたメンバーのみなさん、今回の経営判断を了承してくれた株主のみなさん、本当にお世話になりました。

そしてこれからも新しいTHE BRIDGEをどうぞよろしくお願いいたします。

THE BRIDGE 共同創業者/ブロガー
平野 武士

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