WeWork、中国のコワーキングスペース大手naked Hub(裸心社)を4億米ドルで買収か——今日にも両社が正式発表の見込

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naked Hub(裸心社)
Image credit: naked Hub(裸心社)

取引に近い情報筋によると、WeWorknaked Hub(裸心社)を買収する見込みである、と地元メディアが報じている。この買収は、現金と株式で取引される見込み。詳細は、4月12日の両社による正式発表の後に明らかになるだろうとしている。TechNode(動点科技)は WeWork と naked Hub の両社にコメントを求めたが、本稿を発出するまでには回答を得られなかった。

ニューヨーク拠点の WeWork は2016年、中国に参入しアジアで最初の拠点をローンチした。nake hub の買収は WeWork にとって中国における最初の大きな動きとなり、同社が中国で競争を激化しつつあるコワーキング市場を凌駕する野望を持っていることを示唆している。

2015年に設立された上海拠点の naked Hub は、これまでに上海と北京に20拠点、アジア全域に46拠点のコワーキングスペースを展開している。naked Hub は今年1月、2020年までにアジアの5カ国で200拠点以上にコワーキングスペースを開設するという壮大な計画の一環で、オーストラリアのコワーキングスペース Gravity の株式70%を取得した。

何がまずかったのか?

地元メディアの報道によれば、昨年 naked Hub の営業は振るわなかったようだ。人材が流出する中で、同社は今年1月、シリーズ C ラウンドで1億2,500万米ドル以上の調達を発表したが、その資金をまだ手にはしていない。その結果、発表されていた JustCo との合併は不成立に終わったようだ。

中国では、コワーキング市場が成熟段階に入りつつある。naked Hub や中国最大のコワーキングスペース会社である UCOMMUNE(優客工場)のような地元プレーヤーは、混み合う業界で接戦を繰り広げている。WeWork のようなグローバルなプレーヤーの進出は、その戦いにさらに油を注ぐことになるだけだ。

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【via Technode】 @technodechina

【原文】

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