東南アジアのフリマアプリ「Carousell」、シリーズCラウンドでDBSなどから8,500万米ドルの資金を調達

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Carousell 共同設立者 Marcus Tan 氏(左), Lucas Ngoo 氏(中央), Quek Siu Rui 氏(右)
Photo credit: Carousell

数ヶ月間にわたり流れていた憶測や報道を認めずにいた Carousell が、ついにシリーズ C ラウンドをクローズしたと発表した。

消費者間取引(C2C)のマーケットプレイスを運営している同社は本日(5月13日)、既存株主である楽天ベンチャーズと EDBI が共同リードした C ラウンドで、8,500万米ドルの資金を手にしたと明かした。EDBI はシンガポール経済開発庁の投資部門であり、同社に出資したのはこれが初めてである。

Tech in Asia が1月に報じたように、Carousell が昨年、少なくとも4,500万米ドルを調達した際、EDBI が同社の株主になった。

また本日(5月13日)、同社はシンガポールの銀行 DBS も新たな出資企業として参加したと発表した。以前出資した 500 Startups、Golden Gate Ventures、Sequoia Capital のインドファンドも同ラウンドに再び参加したという。

Carousell の声明によると、2016年8月に行われたシリーズ B ラウンド以降、マーケットプレイスにおける商品取扱量が4倍に増加した。同プラットフォームでは実に1億4,400万件以上の商品が扱われており、このうち5,000万件の商品が販売された。

また、ポータルサイトからさらなる収益化を図るため、Carousell は昨年個人向けに多くの新機能をローンチした。その大部分は無料で提供されている。その中には、販売商品の注目度を上げることができる有償のプレミアムリスティング「Bumps」、商業ベンダーを対象とした分析・マーケティングアプリ「Carousell Pro」がある。

さらに C2C 向け商品に留まらず、車や求人、不動産、金融サービスなど、高付加価値の付いた商品カテゴリーへの拡充も実現した。

Carousell の共同設立者・CEO である Quek Siu Rui 氏は Tech in Asia に対し、調達した資金の一部をテクノロジーの発展や人材確保のために使うと話した。

商品の先駆性は非常に重要なことです。弊社は現在、モバイルファーストから AI ファーストへと転換させる、次の成長段階をサポートしてくれるテクノロジーや、世界に通用する人材に対し投資を行っています。

特に、「ユーザ間の売買取引をより効率化させる実用的な洞察力を得る」上で、データサイエンスや機械学習は Carousell にとって注目すべき重要な分野となるだろう、と同氏は付け加えた。

状況は進展中だ。新たな情報が入り次第、更新する予定。

【via Tech in Asia】 @techinasia

【原文】

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