本稿は、THE BRIDGE 英語版で翻訳・校正などを担当する “Tex” Pomeroy 氏の寄稿を翻訳したものです。オリジナルはこちら。

Image credit: “Tex” Pomeroy
最近まで世界の宇宙産業は政府によって推進されてきたが、民間企業の役割は「ニュースペース(新しい宇宙産業)」という動きで勢いを増しつつある。一般社団法人 SPACETIDE は5月10日、宇宙関連の活動における民間企業の役割を強調すべく、3回目となるイベントを東京に日本橋三井ホールで開催した。
このイベントには、日本政府の後援、三井不動産と朝日新聞社の協力のもと、全日空、日本航空、スカパー JSAT、慶應大学システムデザイン・マネジメント研究科、TBS、朝日新聞が協賛した(SPACETIDE で協賛社を集めたのは初めて)。
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午前中のイベントは2020年までの宇宙ビジネスのパネル概要、北原秀文氏によるワンウェブ(ソフトバンクが支援するスタートアップ)のプレゼンテーション、続いて AWS、Orbital Insight を交え、日本の宇宙スタートアップを代表するインフォステラやアクセルスペースを招いたパネルセッションでは、慶應大学の教授が日本政府のプログラムの概要を説明した。後半のパネルでは、ビッグデータがテーマに扱われた。

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午後には、宇宙フロンティア財団会長の Jeff Feige 氏と、JAXA(宇宙航空開発研究機構)を代表して元宇宙飛行士の若田光一氏によるプレゼンテーションや、宇宙飛行の新時代に関するパネルディスカッションが行われた。月面探査レース「X Prize」への HAKUTO(ハクト)参加で知られる ispace の CEO 袴田武史氏が参加し、ニュースペースエコノミー(新しい宇宙経済)に関するパネルも行われた。イベント終盤には、スタートアップピッチに続き、宇宙が他産業の成長ドライバーになっていることをテーマにしたパネルが行われた。
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スタートアップピッチは優勝者を決めようというものではなく、航空宇宙分野に関する革新的なアイデアで政府の賞を受賞した全日空の従業員による特別ピッチが行われた(彼女のプレゼンテーションは、テレイグジスタンス COO の彦坂雄一郎氏と Space BD CEO の永崎将利氏らとともにトップ 3 の 1 つになりそうだったが)。ワープスペース、ALE、スペース・バイオ・ラボラトリーズ、QPS 研究所もピッチに参加した。

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