積水化学(東証:4204)は21日、東京都内で記者会見を開き、中期経営計画のもと同社が進める埼玉県朝霞市の東京工場跡地に建設中のスマートタウンプロジェクトの概要を説明した。この中で、 Secual(セキュアル)は朝霞市のプロジェクトを皮切りに、スマートタウンマネジメント事業に参入すると発表した。あわせて、積水化学は Secual への出資の合意したことを明らかにしている。出資金額や出資比率については明らかにされていない。
Secual では今回の提携をもとに、窓・ドア、冷蔵庫などに貼り付けたセンサーからの開閉・振動を検知してスマートフォンなどに通知する機能の提供、積水化学が開発した DSC(フィルム型色素増感太陽電池)の製品化、スマート街灯・スマートタグ・スマートロッカー・スマートホームセキュリティ・コミュニケーションアプリの提供などを行う。
積水化学はスマートタウンプロジェクトの開発において、知見やリソースを外部に求めるオープンイノベーションが必要不可欠と判断、商業街区の開発ではホームセンター大手のカインズホーム、スマートデバイスや IoT 製品の開発で Secual と協業することを決めた。
Secual は2015年6月のローンチ以降、多くの戦略的投資家から資金を調達している。これまでに資金を調達したのは、ウィルグループインキュベートファンド(2015年6月)、ベクトル(東証:6058)とインベスターズクラウド(2016年5月)、ワイヤレスゲート(2017年4月)と、住宅設備大手の LIXIL(東証:5938)から1億円を調達(2017年8月)、NHN CAPITAL(2017年8月)など。
先週には、Wi-Fi 無しの環境にもシステムを導入できる「Secual SIMゲートウェイ」の先行販売を開始している。
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