
副業支援サービスを運営するシューマツワーカーは5月10日、総額4000万円のJ-KISS型新株予約権方式による第三者割当増資を実施したことを発表した。引受先はKLab Venture Partners、サイバーエージェントベンチャーズと個人投資家の大冨智弘氏ほか1名。払込日などの詳細は非公開だ。
2017年7月にローンチしたシューマツワーカー。平日夜や土日に副業したい人を「副業社員」として企業へ紹介する。現在の登録者数は1500人で、エンジニアやデザイナー、マーケターといった職種の人材が多い。平均年齢は30歳前後、月10万円くらいを稼ぐケースもある。
副業案件を登録する企業の数は80社で、スタートアップ企業を中心に地方企業なども募集をしている。募集案件は7割程度がエンジニアリングの案件、残り2割がデザイン関連で、その他はバックオフィス業務なども増えつつあるようだ。
企業への紹介後は、同社の副業コンシェルジュが副業社員のサポートを実施する。副業社員のモチベーションの維持のために、シュウマツワーカー側がイベントを開催することもあるそうだ。副業社員は「お金稼ぎのために、というよりは、スタートアップに興味があるが、転職まではいかない人や自分のスキル向上のため」に登録するケースが多いと同社代表取締役の松村幸弥氏は語る。
「既存の正社員や契約社員という枠組みの中に副業社員という新しい提案をしていきたいと思っています。副業を希望している方は転職したい人ではなく、自分の会社が大好きな人が多いんです。その中でより充実して副業してもらうためにも、副業ならではのコミュニケーションスキル等を講座でサポートしていきます」(松村氏)。
今回の調達資金は人材の拡充と広告費に充当し、2018年末までには約3000人の登録を目指す。また、副業した人が稼いだお金の使い道の提案や投資、保険などの提供など副業社員のライフスタイルを充実させるための取り組みも視野にいれている。
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