中国のUBTECH(優必選)がシリーズCラウンドで8.2億米ドルを調達、評価額は50億米ドルに——AI企業による単一ラウンド調達額で最高額を記録

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Image credit: UBTECH(優必選)

深圳を拠点とする AI ヒューマノイドロボティック企業 UBTECH(優必選)は、シリーズ C ラウンドで8億2,000万米ドルを調達したと、TechNode Chinese(動点科技)が伝えた。AI 企業による単一ラウンドでの調達額では新記録となる。この調達により、UBTECH の評価額は50億米ドルに達した。

Tencent(騰訊)がリードした今回の調達には、中国工商銀行、Haier(海尔)、Telstra、中国民生銀行、Juran Zhijia(居然之家)、CreditEase(宜信)、Geen Pine Capital(松禾資本)といった多くの投資家の参加に加え、2016年に UBTECH が実施した1億米ドルのシリーズ B 調達をリードした CDH Investments(鼎暉投資)が追加出資している。

UBTECH 創業者で CEO の Zhou Jian(周剣)氏は、新たな調達で貴重な投資家がもたらされ、得られた資金により UBTECH が将来の商業化計画に専念することが可能になるだろうと述べた。Jian 氏は、今回の出資が R&D、市場とブランディングの拡大、人材採用の3つの主要分野で使われると述べた。

UBTECH は、成人型ヒューマノイドロボットの開発に多くのリソースを投入し、特にロボット工学で使用されるサーボシステムの研究開発、歩行のための動作制御アルゴリズム、コンピュータビジョン(映像分析)に焦点を当てると語った。

2012年に設立された UBTECH は、ヒューマノイドロボット、業務用ロボット、子ども用 STim 学習用ロボット Jimu を開発した。UBTECH の製品は現在、アジア、北米、ヨーロッパ、東南アジアの40カ国以上で販売されており、世界中に7,000以上の小売店がある。同社は2016年、評価額が10億ドルを上回りユニコーンの地位に達した。

UBTECHは、Amazon や Disney といった多くのアメリカ企業と協力してきた。UBTECH のロボット「Lynx」は、Amazon の Alexa によって動作し、Alexa を通じてスマートホームデバイスを制御することができる。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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