BEENEXTとリクルートストラテジックパートナーズ、インドの都市間物流最適化プラットフォーム「Locus」の400万米ドル調達ラウンドに参加

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Image credit: Locus

データ分析機能を持ち、企業用の定期配送およびオンデマンド配送向け都市間物流プラットフォームを提供するインドのスタートアップ Locus.sh は、プレシリーズ B ラウンドで400万米ドルを調達したことを明らかした。このラウンドには、アメリカの Rocketship.vc と、日本の VC リクルートストラテジックパートナーズが参加した。

前回ラウンドに参加した Blume Ventures、Exfinity Venture Partners、BEENEXT、growX Ventures に加え、pi Ventures と DSP Group の Hemendra Kothari 氏も今回のラウンドに参加した。

同社は、調達した資金を知的所有権の確立と世界展開に使う予定。Locus の CEO Nishith Rastogi 氏は、最近 e27 と行った対話の中で、東南アジアへの進出開始を明らかにしている。Rastogi 氏によれば、GDP に占める物流コストの割合が、シンガポールやマレーシアの2倍以上という、20%超を占めるインドネシアのような国々では、コスト削減ができる大きな可能性があり、まさに Locus に合った市場なのだという。

Locus の共同創業者 Nishith Rastogi 氏(左)と Geet Garg 氏(右)
Image credit: Locus

2015年に設立された Locus は顧客に特化しつつも、組織の物流自動化・最適化を支援している。同社によれば、このサービスが結果として、物流コストの削減、時間通りの配送、よりよいエンドユーザ体験につながっているのだという。同社のプラットフォームは、企業が街中で働く労働者たちに担当を定め、彼らが配送する状況を効果的に追跡・管理するのを支援する。

Locus は2020年までに、A 地点から B 地点まで小包を送る際に行う人間が決定する内容を、人工知能や機械学習により、すべて自動化することを目指している。

pi Ventures の設立パートナー Manish Singhal 氏は、次のようにコメントした。

物流は世界 GDP の10%を占め、インフレに直接の影響を及ぼします。幸運なことに、入手できるデータや運用が増えたことにより、影響の大きい物流最適化に今までに無いレベルで技術を使うことが可能になっています。Locus の洗練された AI エンジンは、世界中の実業シナリオで10〜15%のコスト削減を実現しました。

Locus は、Urban Ladder、Tata Group、Droplet、Licious、Rollick、Lenskart など世界的大手のほか、世界的な日用消費財企業、製薬業、e コマース、サードパーティーロジスティクス企業の物流を自動化してきた。同社は現在、インド、シンガポール、ジャカルタ、フェニックス、バンクーバーの顧客と仕事をしている。

PWC のレポート「物流産業の未来(Future of the Logistics Industry)」によれば、デジタル物流は4兆米ドル超に達する見込みで、世界的に有力な産業となっている。

【via e27】 @E27co

【原文】

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