AI転職マッチングプラットフォーム「mitsucari」、β版公開から3年弱を経て正式ローンチ——1,500社超5万人以上が、適性検査サービスを利用

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Meryeselfのチームメンバー(一部)、左端が表氏、
Image credit: Meryeself

人工知能を使った転職マッチングプラットフォーム「mitsucari(ミツカリ)」を運営するミライセルフは1日、mitsucari の正式サービスを開始したと発表した。2015年にβ版を公開した同サービスだが、最近は mitsucari が提供する潜在的転職者と企業との適性検査サービスが企業の人事部門や人材会社などに広く使われ、当初想定していた転職マッチングプラットフォームとしてのサービスは、前面に押し出すことができていなかった。

適性検査サービスだけでなく、転職マッチングプラットフォームとしての mitsucari が本格的にスタートすることで、ミライセルフはマネタイズを本格化させることが期待される。

mitsucari は勤務地や職種などの希望条件だけでなく、性格や価値観などの人柄が企業の社風に合うかを判定し、スカウトを行う求人マッチングサービスだ。適性検査を用いて求職者の人柄を見極めるだけでなく、企業の社員にも同じ検査を受検してもらうことで社風を見極め、機械学習によって常に精度を向上し続けながら、相性の良し悪しを判定する。

mitsucari
Image credit: Meryeself

これまでに企業1,500社超、総受検者数50,000人以上が「mitsucari 適性検査」のマッチング機能を利用。導入企業からは「社風と相性が良い人材を採用することで離職率が半減した」「社風との相性の見極めが自動化されたことによってスクリーニングコストが1/30になった」などの成功事例が寄せられているという。

ミライセルフは、東京の Morgan Stanley でヴァイスプレジデントを務めていた表孝憲(おもて・たかのり)氏と、Google 出身のトップエンジニア井上真大氏(いのうえ・まさひろ)氏が設立したスタートアップ。表氏は2013年8月から UC Berkeley MBA(Haas School of Business)に参加、2015年の MBA プログラムの修了と共に井上氏とミライセルフを設立し、mitsucari の開発に着手した。

同社は2015年7月、シードラウンドで日本ベンチャーキャピタル(NVCC)と複数のエンジェル投資家から5,000万円を調達、また、2016年12月にプレシリーズ A またはシリーズ A ラウンドで京都大学イノベーションキャピタルから7,000万円を調達している。

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