ソーシャルメディア小売ネットワークの「Meesho」、シリーズBでSequoiaなどから1,150万米ドルを調達——インドで主婦の起業を支援

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学生、主婦、ブランド企業がソーシャルメディアを活用して起業する手助けを行っているソーシャルコマースプラットフォームの Meesho は、Sequoia India がリードするシリーズ B ラウンドで1,150万米ドルを調達した。これにより現在までの調達総額は1,500万米ドルとなった。

既存投資家の SAIF PartnersY CombinatorVenture Highway もこの最新ラウンドに参加した。

同社は今回獲得した資金を、プラットフォーム上のカテゴリーを増加するとともに、採用や製品開発の加速にも活用していく予定。

約7ヶ月前には、SAIF Partners がリードするシリーズ A で340万米ドルを調達したばかりだ。

同社共同設立者の Vidit Aatrey 氏は次のように述べている。

弊社は昨年のシリーズ A 以来、20倍も成長しました。2年前にゼロからの状態で立ち上げたソーシャル再販モデルに関しては、最大の応援者であり続けたいと思っています。今回の投資を活用して、一連のツール拡張により今後2年で2,000万の起業家を生み出すという弊社のミッションに取り組んでいく予定です。

Meesho が設立されたのは2015年、設立者はインド工科大学デリー校卒の Aatrey 氏と Sanjeev Barnwal 氏だ。Meesho のアプリは物品調達、物流、決済のツールのほかオンラインプラットフォームを提供している。それによりソーシャルセラーが WhatsApp や Facebook などのソーシャルメディアチャネルを使ってオンラインのビジネスを開始、構築、販促する手助けをしている。こうしたソーシャルセラーには、小規模小売店、主婦、学生、退職者、インドで起業家になることを夢見る人たちなどがいる。

小規模小売店、主婦、学生、さらには退職者を含む一般的な Meesho のソーシャルセラーは、ファッション、ライフスタイルその他の製品を販売して月間2万~2万5,000インドルピー(300~375米ドル)を稼いでいる。

これまでに同社は、インドの500を超える都市で80万にのぼるソーシャルセラーが投下資本ゼロで事業を立ち上げ成長できる手助けをしてきた。さらに、Meesho のプラットフォームを活用している小規模企業は現在、400万を超える利用者にリーチできるようになっている。

Sequoia India のマネージングディレクターである Mohit Bhatnagar 氏は以下のように話している。

インドでは、e コマースの未来形がソーシャルコマースです。人々は信頼のおける相手から品物を購入しています。それを可能にしているのが Meesho なのです。大半が女性である Meesho の起業家の皆さんは Meesho のプラットフォームを活用し、家族や友人に商品を推奨、カスタマイズ、販売しています。

東南アジア、特にインドネシアやタイではソーシャルコマースが急成長しているものの、インドではそれほどの勢いはみられなかった。しかし最近では状況が変化し始めており、複数のスタートアップが出てきたおかげで、個人(たいていは女性)がソーシャルメディアで商品を再販できるようになっている。それにより何千世帯というインドの家庭が自宅にいながら副次的な収入を得られるようになった。

【via e27】 @E27co

【原文】

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