在庫確認ロボットBossa Nova Robotics、コンピュータビジョンスタートアップHawxeyeを買収

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上:Bossa Novaのロボット
Image Credit: Bossa Nova

在庫確認ロボットを開発する Bossa Nova Roboticsは7月18日、カーネギーメロン大学のスピンオフでコンピュータビジョンと顔認識ソフトウェアを中心に取り組んでいるHawxeyeを買収したことを発表した。

買収によって、Bossa Novaのロボットによって行われている物体検知の精度が高まるだろう。Bossa Novaのロボットは現在、米国のウォルマート50店舗で棚のスキャンをしている。

Hawxeyeの10名のチームはBossa Novaにジョインし、HawxeyeのコーファウンダーMarios Savvides氏はBossa NovaのチーフAIサイエンティストに任命された。

Bossa Novaはまた、Savvides氏が創設したカーネギーメロン大学のCyLab Biometrics Centerと提携を結んだ。

過去20年ほど、Savvides氏と博士修了後の研究者、大学院の学生たちが主に取り組んできた仕事は、マスクをした顔や一部分しか見えない物体というような、低画質または不完全な情報といったチャレンジを乗り越えて機能するコンピュータビジョンをつくることだった。

クラウドでコンピュータを実行するのではなく、HawxeyeのAIチームは無数の昔ながらのカメラを使ってデバイス上で機械学習を実行したとSavvides氏はいう。

この知見は、位置を固定した従来のカメラシステムを使って、様々な角度から店舗の棚の商品をよりよく認識するために用いられる予定だ。

ズームやスキャン機能のある固定カメラでは限界もあるので、Bossa NovaはWalgreensやCVS、よりサイズの小さなスーパーやコンビニエンスストアをターゲットにしたロボットを新たに開発する可能性もあるという。

Hawxeyeの買収の数週間前に、Bossa Novaは2900万ドルの資金調達ラウンドを終え、これまでの調達額の合計が6000万ドルに達したばかりだった。

小売店舗がリアルタイムに在庫を理解できるようになれば、自動走行車によるデリバリーやAmazon Goのような無人レジ店舗におけるデータ把握のように、多くの企業が次世代のチャンスを展開できるようになるかもしれない。

Bossa Nova Roboticsは2005年に創業し、現在200名近くの社員がいる。カリフォルニア州のサンフランシスコとマウンテンビュー、ペンシルベニア州のピッツバーグにオフィスがある。

(本記事は抄訳になります。)
【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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