
デリバリーロボット「Relay」を製造する Savioke は本日(6月28日)、1,340万米ドルの資金調達ラウンドが完了したと発表した。同社のロボット Relay は昨年からホテルで稼働しており、同社は調達した資金で病院分野への進出を計画している。
新たなラウンドで調達した資金を使って、弊社は病院市場に参入する予定です。Relay は病院内の至るところで検査サンプルや薬剤、医療用品などの必需品を看護師や検査技師などの医療従事者に届けることができます。
病院分野での Savioke の競合には、特化したサービスロボットを病院や研究所に売り込む計画の Diligent Robotics などがある。
Savioke は昨年、アメリカとシンガポールの高級ホテルで、顧客の指示通りに様々な場所へ自律的に物を運ぶことを目的とするロボットおよび AI 駆動サービスの1つである Relay の稼働を始めた。
Robomart はサンフランシスコ・ベイエリアで試験プログラムが今秋開始予定の無人コンビニであり、Nuro は食品配送で Kroger と提携している。
最近資金調達ラウンドを完了したスタートアップの Marble と Starship Technologies は、それぞれ歩道を移動するデリバリーロボットを開発している。
今回の Savioke への出資者には、Swisslog Healthcare や NEC ネッツエスアイ、リクルート、Brain Corp がある。Brain Corp は、ロボット用の自動走行技術を推進する Qualcomm Ventures とソフトバンク・ビジョン・ファンドの支援を受けている企業だ。Savioke は、Brain Corp の BrainOS プラットフォームをヘルスケア分野でのさらなる事業拡大計画の一環として利用する予定である。
Savioke 設立者で CEO の Steve Cousins 氏は声明でこう述べた。
Brain Corp の BrainOS プラットフォームを利用することで、世界のヘルスケア、ホスピタリティ、ロジスティクス市場の顧客やパートナー企業にデリバリーロボットを活用したソリューションを迅速に届けられるよう効率的にスケールすることができます。弊社は拡大を続けながら、BrainOS を利用して顧客固有のアプリケーションや環境にもっと注力して開発努力していきます。
Savioke は2014年設立でカリフォルニア州サンノゼを拠点とし、これまでに3,100万米ドルを調達している。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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