千葉功太郎氏の「Drone Fund」、30億円規模の2号ファンドを組成へ——本田圭佑氏、みずほ銀行、KDDIらがアンカーインベスターに

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茨城・龍ヶ崎飛行場で開催された記者会見。飛行場の空域を貸し切り、国交省の許可を得てドローンの屋外飛行デモも実施された。
Image credit: Masaru Ikeda

エンジェル投資家の千葉功太郎氏が率いるドローンスタートアップへの出資に特化したファンド「Drone Fund」は31日、2号ファンドの組成を発表した。組成は8月1日に実施し、ファーストクローズは9月30日の予定。ファンド規模は30億円で(オーバーサブスクライブで最大50億円)、1号ファンドの約2倍の規模となる。1号ファンドの規模は当初発表で10億円で、最終的に16億円を集め今年2月にクローズ。20社(うち国内19社、アメリカの Sabrewing)への投資が実施された。

2号ファンドのアンカーインベスターには、みずほ銀行、KDDI、マブチモーター創業家、本田圭佑氏(KSK Angel Fund)、セガサミーグループが新たに加わるほか、キャナルベンチャーズ(日本ユニシス)、FFG ベンチャービジネスパートナーズ(福岡銀行の VC)、ミスルトウ、オークファン、日本アジアグループ、リバネスなどが1号ファンドからの継続で参加する。

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Drone Fund 2号ファンドに出資する本田圭佑氏(左)と、千葉功太郎氏(右)
Image credit: Drone Fund

この日、茨城県龍ケ崎市の龍ヶ崎飛行場を借り切って開催された記者会見で、千葉氏は2号ファンドの狙いとして、「ドローン前提社会を創る」「エアモビリティ社会への準備」ことに向けた出資に特化すると強調。また、ドローンやエアモビリティによって実現される社会の認知を広めるため、公式キャラクターの「美空かなた(ニックネーム:かなちゃん)」が発表された。美空かなたは、2022年東京墨田区に住む下町育ちの女子高生の設定で、デザイナーの yamakitakumi によって手がけられた。

DroneFund のイメージキャラクタ「美空かなた」
Image credit: Drone Fund

記者会見の後には、Drone Fund が1号ファンドから出資先から、Aerial Lab Industries が開発し、公道を走れることを目標に据えたホバーバイク「Speeder-One」、ACSL が開発する産業用ドローンプラットフォームの「ACSL-PF1」のデモが実施された。また、千葉氏自身が所有する航空パイロットとしての練習機 PA-28 Cherokee も披露された。千葉氏の練習機の主翼や胴体にも、美空かなたのイラストが描かれている。

ホバーバイク「Speeder-One」のモックアップに試乗するモデルの諸江雪乃氏
Image credit: Masaru Ikeda
ホバーバイク「Speeder-One」のモックアップのヘッドには、本田圭佑氏のサイン
Image credit: Masaru Ikeda

日本政府は先ごろ、菅官房長官の記者会見でエアモビリティの工程表を策定し、ドローン企業の新規参入を促すことを明らかにしている

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