転職支援プラットフォームのgrooves、南都銀行のCVCから1億円を資金調達——業務提携人材の奈良県向けUIターンを促進

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左から:南都銀行 頭取 橋本隆史氏、Grooves 共同創業者 兼 取締役 大畑貴文氏
Image credit: Grooves

転職支援プラットフォームを運営する grooves(グルーヴス)は31日、南都銀行がベンチャーラボインストメントと共同で設立した「ナント CVC ファンド」から1億円を資金調達したと発表した。これとあわせ、grooves は南都銀行と業務提携契約を締結した。奈良県を中心とする南都銀行の顧客企業に対し、grooves がネットワークする都市部の人材紹介会社をつなぎ、UI ターンの増加を含めた人材誘致を支援する。

grooves が地銀との業務提携、および、地銀系 VC からの資金調達を実施して、地方への人材流入を促そうとするのは今回が初めてではない。2017年3月に広島ベンチャーキャピタル(広島銀行の VC)と大分ベンチャーキャピタル(大分銀行の VC)、2017年10月にごうぎんキャピタル(島根県の山陰合同銀行の VC)、2017年11月にいわぎん事業創造キャピタル(岩手銀行の VC)、2018年2月にちばぎんキャピタル(千葉銀行の VC)、いよぎんキャピタル(伊予銀行系の VC)、新潟ベンチャーキャピタル、北洋キャピタル(北洋銀行系の VC)らと、それぞれ業務提携/資金調達の関係を実施している。

ごうぎんキャピタルに出資している LP の島根5信用金庫、地銀ではない新生銀行、出資関係を伴わない人材派遣センターオキナワ(琉球銀行の友好会社)も加えると、直接的・間接的を問わなければ、groove はこれまでに17社の金融機関から資金調達や業務提携を実施したことになる。

今年はじめ、金融庁は地方銀行に対する人材紹介事業参入の規制を緩和する方針を明らかにした。grooves では今後、全国の地方金融機関と人材紹介についてのスキームの展開を図り、47都道府県を網羅したいとしている。

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