アイルランドのPointy、シリーズBラウンドで1,200万米ドルを調達——Amazonに対抗する実店舗を支援

SHARE:

 

Pointy-Box-A
Pointy
Image Credit: Pointy

アイルランド・ダブリンに拠点を置く Pointy は本日(7月12日)、大手 e コマース企業と競合する従来型小売店を支援するソリューションを拡充するため1,200万米ドルの資金を調達したと発表した。

Pointy は地域の実店舗向けに、ウェブサイト上で効率的に現在の在庫数を表示できるサービスを開発している。同社の設立者らによると、自宅から数分のところで同じ商品を購入できるのに、人々はそれに気づかずオンラインで注文し、到着するまで数日待つことを選択しているという。

この在庫システムを実現すべく、Pointy はレジのバーコードスキャナにつなぐ小さなデバイスを開発した。店側が商品をスキャンし在庫として取り込むと、その店舗のウェブサイト上に商品がリストアップされ、検索エンジン用に一覧表が最適化される。

共同設立者で CEO の Mark Cummins 氏は次のように語った。

アメリカの小売業者の間で急速に導入が進んでいます。そのおかげで、弊社の事業はさらに拡大できるでしょう。地元の小売店がオンラインでより可視化できるよう支援するために、私たちは Pointy を立ち上げました。100ヤード(訳注:約91.4メートル)先の店舗にある商品を、わざわざ Amazon で購入して、届くまで2日ほど待つのはバカげているように思えます。

Cofounder-Mark-Charles-2
Pointy 共同設立者の Mark Cummins 氏(左)と Charles Bibby 氏.
Image Credit: Pointy

1,200万米ドルの調達はシリーズ B ラウンドで行われ、Polaris Partners と Vulcan Capital がリードした。 Pointy の合計調達額はこれで1,900万米ドルとなった。過去には Draper Associates や Frontline Ventures、Matt Mullenweg 氏(WordPress の設立者)、Lars Rasmussen 氏(Google Maps の共同設立者)、Taavet Hinrikus 氏(TransferWise の共同設立者)、Michael Birch 氏(Bebo の共同設立者)から資金を調達している。

資金調達の他に、Square や Clover、Lightspeed など地元小売店に POS サービスを提供している企業と業務提携を締結した。また6月には、Google ともパートナーシップを結んでいる。これは、Google ページに店舗の在庫状況を表示できる 「See What’s In Store」と呼ばれる地元小売店の支援を目的とした、Google 戦略の一環で行われたものである。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する