バンコクのTalentEx、モンスター・ラボとスカイライトコンサルティングから数千万円を調達——日本のエンジニア不足解消のためロシアへ進出

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ヒューマンホールディングス、カザン連邦大学、TalentEx でロシア人学生の来日就職支援で覚書を締結(2017年6月)
Image credit: Human Holdings

バンコクを拠点に、求人メディアや人事向け SaaS を提供する TalentEx は31日、モンスター・ラボスカイライトコンサルティングから資金調達を実施したと発表した。調達ラウンドや調達金額は明らかになっていないが、公開されている資料などからシードラウンド相当の数千万円程度の調達と見られる。同社にとっては、前回のエンジェルラウンド(調達額、調達先は非公表)に続くものだ。

TalentEx では調達した資金を使って、日本企業向けにエンジニア人材を供給すべくロシア市場に進出する。

今回の TalentEx のロシア進出は、安倍首相とプーチン大統領に間で交わされた日ロ間のデジタル経済に関する民間協力の申し合わせに沿って、今年2月にロシア NIS 貿易会(ROTOBO)が実施した「日ロデジタル分野協力セミナー」に端を発する。日本のスタートアップ有識者10名ほどがモスクワ、サンクトペテルブルク、カザン(タタールスタン共和国)のスタートアップシーンに招かれ、情報交換や現地視察を行った。

この際、TalentEx 創業者で代表取締役の越陽二郎氏は、ロシアの圧倒的なエンジニア供給力に驚き、日本とロシアヨーロッパにおける IT 開発分野で、人材交流・共同研究・共同事業開発が重要になると確信。ヒューマンホールディングスの協力のもと、カザン連邦大学の IT エンジニア学生に日本語を教えるプロジェクトに着手した。養成された学生たちは将来、ヒューマンホールディングスらのアレンジにより、日本企業でエンジニアとして勤務することが期待される(来日就職支援)。

「COPELL」をふまえた、モンスター・ラボと TalentEx の協力関係
Image credit: Monstar Lab

今回、資金を調達した2社のうちモンスター・ラボは、先ごろローンチしたコーワキングスペース「Monstar Hub Bangkok」の運営で TalentEx と協力関係にある。また、今回の出資を元にした業務提携により、モンスター・ラボが今年6月にβローンチしたアジア人材のための IT 人材検索・スクリーニングプラットフォーム「COPELL」を、TalentEx は自社の本拠を置くタイや、新たに事業進出するロシアで展開していくとしている。

資金を提供したもう1社であるスカイライトコンサルティングは、前出の「日ロデジタル分野協力セミナー」の企画協力を行っており、ロシアやアジアで優良スタートアップを発掘して日本企業に紹介する、越境型のオープンイノベーションを行なっている。スカイライトコンサルティングに対して、今回の出資に関する意図や関わり方を問い合わせているが、本稿執筆時までにはコメントが得られていない。

(31日17時更新)

スカイライトコンサルティング代表取締役の羽物俊樹氏からのコメントが得られたの追記しておく。

日本企業がグローバル展開するにあたり適切な人を確保することの重要性は、今後ますます高まっていくと考えています。この度の TalentEx へのご支援を通じて、弊社が行ってきた日本企業のグローバル展開のご支援や、グローバルオープンイノベーション事業において人材面で連携していきます。

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