
Image Credit: NYSE
停滞した年が続いていたが、テックスタートアップによる上場は成功しているようにみえる。少なくとも、業界の過剰に値段が上がったユニコーンも、株公開前の評価額と近い価格でエグジットすることが可能かもしれないという希望を与えてくれる。
Renaissance CapitalによるIPOマーケットに関する最新の四半期レビューによれば、今年の6月までの3ヶ月間で18件のテック関連のIPOがあり、1年前の同期間から50パーセント増加したとのこと。これらの18件のIPOは、合計で46億ドルを調達し、2017年第二四半期から200パーセントの増加となった。
さらに良い点は、新規公開後もパフォーマンスが良かったことだ。Renaissanceによると、テックIPOの新規株公開後の平均のリターンは61パーセントで、この四半期の全IPOの株が29パーセント上がったという。
「白熱していたテックセクターが、全体の平均を押し上げる結果となった。多くのIPOが延期となったが、レンジを下回ったIPOは稀だった」とレポートは述べる。
困難が続いているベンチャーキャピタリストにとっても良いニュースがいくつかあった。ベンチャーが支援するIPOの数は、第一四半期から3倍となり、昨年の同期間比較では2倍となった。
パフォーマンスがとりわけ良かったのはDocuSignで、株価は82.9パーセントアップした。Pivotal SoftwareもIPO以来、株価が71.1パーセント上昇している。
多くのテックIPOが現在準備段階にあるが、2018年前半の結果から後半も勢いが継続するとRenaissanceは予測する。
「前四半期に予測した通り、テック企業はようやく公開市場で期待された評価を得られるようになった。これによって、今年の後半も多数のユニコーンのIPOが続く可能性がある」
このように、レポートはコメントしている。
【via VentureBeat】@VentureBeat
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