本稿は、Disrupting Japan に投稿された内容を、Disrupting Japan と著者である Tim Romero 氏の許可を得て転載するものです。 Tim Romero 氏は、東京を拠点とする起業家・ポッドキャスター・執筆者です。これまでに4つの企業を設立し、20年以上前に来日以降、他の企業の日本市場参入をリードしました。 彼はポッドキャスト「Disrupting Japan」を…
ディープラーニングを活用したソリューションを開発する ABEJA(アベジャ)は29日、シリーズ C ラウンドで総額約42億5,000万円を調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、既存株主の PNB-INSPiRE Ethical Fund、NVIDIA、産業革新機構(INCJ)に加え、SBI インベストメント、ダイキン工業、TBS イノベーション・パートナーズ、トプコン、日本郵政キャピタル、武蔵精密工業の合計9社。
今回の調達を受けて、小売・流通業界を中心に100社約480店舗(2018年2月22日現在)以上に導入されている AI 包括プラットフォーム「ABEJA Platform」について ASEAN とアメリカにおける AI 運用システムの拠点整備、業界特化型 SaaS「ABEJA Insight」について対象業界拡充のための開発、研究開発や研究開発に紐づく知的財産活動の強化、深層学習領域の専門知識を有する人材獲得に注力するとしている。
ABEJA は2012年9月の創業。Orange Fab Asia 第1期のアクセラレーションプログラムを経て、これまでに、エンジェルラウンド、シードラウンドを経て、2014年にシリーズ A ラウンドでセールスフォースから数千万円、2016年7月と8月にシリーズ B ラウンドで産業革新機構、アーキタイプ、インスパイア PNB パートナーズから合計7億円を調達している。今回のシリーズ C ラウンドでの調達を受けて、これまでの推定調達合計額は50億円を超えた。