
Image credit: Onenova
<1日正午更新> 家入氏からの調達が「NOW」からの調達である旨を追記、工程の開示に関する記述を一部削除。
インナーウェアブランド「One Nova(ワンノバ)」を開発・販売するスタートアップ ONENOVA は1日、エンジェルラウンドで2,000万円を調達したことを明らかにした。このラウンドに参加したのは、青柳直樹氏(メルカリ執行役員、メルペイ代表取締役)、NOW(家入一真氏が先月ローンチしたファンド)、中川綾太郎氏(ペロリ共同創業者)、琴坂将広氏(慶應義塾大学准教授)の4名。加えて、調達金額には、日本政策金融公庫からの資本性ローンによる借入も含まれる。
同社は、慶應大学の学生である高山泰歌(たかやま・たいが)氏と金丸百合花(かねまる・りりあん)氏ら、慶応 SFC の学生数名により設立、製造原価の開示など製造に関わる工程を透明化したメンズのボクサーパンツを販売している。今年4月から6月にかけて CAMPFIRE 上で実施したクラウドファンディングでは50万円の当初目標額に対し200万円以上を集め、7月には自社 EC サイト上のオンライン販売も開始した。
中学生の頃から起業に興味があったという高山氏は、アパレル業界への課題を感じて One Nova のアイデアを思い立ち、通っていた塾が一緒でかねてから顔なじみだった金丸氏を「ラーメン奢るから一緒に起業しない」と誘い、チームがスタートした。2人のインターン先である ALL YOURS や縫製工場の人々からアドバイスをもらいつつフロントポケットのあるボクサーパンツの開発に挑み、7月にその初期ロットの出荷が始まったところだ。

受動的にモノを選ぶことが多くなっている昨今ではあるが、One Nova では他人からは目に見えない部分の身につけるモノについて、顧客に考えてもらう余地を与えて、いいかどうかを自ら判断してもらうことをテーマにしている。
洋服と違ってパンツは試着して買う習慣が無いため流通がシンプルで、女性はブラジャーとパンツをセットで購入することが多いのに対し、男性はパンツを単体で購入するケースがほとんど、などの理由から、One Nova のプロダクト第一弾にはボクサーパンツが選ばれた。ボクサーパンツが軌道に乗れば、将来的には女性用のインナーウェアのほか、靴下、トイレットペーパー、他の分野にもプロダクトのバリエーションを広げるアイデアがあるようだ。
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