
シンガポールを本拠とするフィンテック企業の X Infinity は本日(原文掲載日:8月20日)、プライベートセールで当初の目標の1,800万米ドルを超える2,050万米ドルを調達したと発表した。
プライベートセールに参加した投資家の中には、Jim Rogers 氏が支援する ITF Corporation の CEO がいる。
今回獲得した資金は、仮想通貨ウォレットの開発に使われる予定だ。これにより消費者や店舗は、通貨としてのデジタルトークンを用いた取引が可能となる。
設立者で CEO の Eddie Chong 氏は次のように述べている。
投資家は現在、主として処理にかかる時間が長いという理由で多くの仮想通貨を取引で使うことができません。ビットコインの処理時間は78分、イーサリアムは6分かかります。当社のプラットフォームでは、全ての取引が1秒ほどで実行されます。仮想通貨が小売店で使えるようになるのは、これが業界初です。
このスタートアップは、消費者と店舗が通貨と同じように簡単にあらゆるブロックチェーン資産を取引で使えるよう統合された仮想通貨ウォレットを開発している。取引は約1秒で完了される。つまり、ユーザは不換通貨と同じように、あらゆる仮想通貨を使い世界中で取引できるようになるという。
店舗側からすると、資金への当座のアクセス、他の決算手段と比較しての費用削減、ATM レベルのセキュリティ、ビジネスインテリジェンスのインサイトへのアクセスが期待できる。
このウォレットは、2018年第4四半期までにローンチが予定されているデビットカードにより機能補完される予定だ。このカードは通常のデビットカードと同じような働きをする。仮想通貨の保有者は、あらゆる世界的なATM や店舗サービスが受け入れられている場所で取引できるようになる。
Google Play および Apple Store 上でこのアプリケーション・ウォレットが利用できる。ビットコインやイーサリアムの受け渡しのほか、XIF コインの購入ができる。
さらに X Infinity は先週、イニシャル・コイン・オファリング(ICO)をローンチした。ICO で獲得した資金は、技術開発、研究活動、チーム拡充、店舗の獲得に用いられる。少なくとも3ヶ所の大手仮想通貨取引所に上場される予定の XIF トークンは、あらゆる通貨が不換紙幣に交換される前に変換される通貨となるだろう。
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