グルメアプリ×トークンエコノミーの「SynchroLife」運営、セレスらから8,000万円を資金調達——ポイントやブロックチェーンで協業も

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セレスと GINKAN の皆さん
Image credit: Ceres / GINKAN

AI を活用したパーソナライズエンジンを搭載したグルメアプリ「SynchroLife(シンクロライフ)」を開発・運営する GINKAN は10日、シードラウンドで8,000万円を調達したことを明らかにした。この調達に参加したのは、インターネットマーケティング大手のセレス(東証:3696)と元サイバードホールディングス代表取締役会長の小村富士夫氏。

今回のラウンドは、GINKAN にとって2017年9月に発表している3,000万円を調達したエンジェルラウンドに続くものだ。今回のシードラウンドに出資した小村氏は、前回エンジェルラウンドに続いての参加。同社の外部からの累計調達金額は1億1,000万円となる。

今回の調達とあわせ、GINKAN はセレスと業務提携を行い、アクティブ会員数350万人超のスマートフォン向けポイントメディアとのシナジーや、ブロックチェーン技術の実サービスへの活用に向けた研究開発を目指すとしている。

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SynchroLife
Image credit: GINKAN

SynchroLife は、ユーザがグルメ情報を投稿し、互いにつながることができるグルメ SNS アプリだ。開発元の GINKAN は今月、SynchroLife を大幅バージョンアップし、投稿情報の正確性や透明性をブロックチェーンのしくみを使って担保するしくみに作り変えた。投稿内容の評価に応じて、ユーザはトークン「SynchroCoin」により、世界共通価値となるユニバーサルなインセンティブが得られる。

SynchroLife には現在17万件以上のレビュー、42万枚の写真が掲載されており、全登録ユーザーのうち約20%がレビューを投稿しているという。2017年7月には英語・韓国語・中国語にも対応、グルメ店舗に関する投稿も世界155カ国に対応させた。現在は82ヶ国からユーザ登録があり、48ヶ国からレビュー投稿がなされているそうだ。

SynchroLife はまた、現在運用中の Plug and Play Japan のアクセラレーションプログラム第1期にも採択されている。

SynchroLife のビジネスモデル
Image credit: GINKAN

セレスはブロックチェーンスタートアップへの出資を加速させており、そのポートフォリオには仮想通貨取引所の bitbank やコインチェック、独自の分散型台帳技術を開発する orb、各種ブロックチェーンアプリを開発する sivira などがあり、今年4月には Dapp ゲーム「くりぷ豚」を開発するグッドラックスリーと協業を発表した。

また、ポイントを現金や電子マネーなどに交換できるようにすることで、インターネット上の価値を現実世界の価値へ展開するサービスを提供していて、この文脈では、CAMPFIRE との資本業務提携によりポイントを使ったクラウドファンディングの年内開始を明らかにしている。

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