立教大学在学中の小川嶺氏が代表を務めるタイミーは8月2日、その時間に働きたい人と仕事をして欲しい人を繋ぐワークシェアリングアプリ「Taimee(タイミー)」の正式ローンチを発表した。
追記:ローンチ日が8月10日頃に変更なると連絡をいただいたので、現在アプリは公開されていないそうです。
Taimeeは、空き時間を持っている人とその時間に手を貸して欲しい事業者をマッチングするアプリ。働きたい人がアプリ上に空いている時間と働きたい場所の情報を2タップで入力すると、その時間に働ける求人とマッチングすることができる。
Taimee上に基本情報は登録するが、働く人の面接などは設けられていない。働いた分の報酬は、Taimeeに支払い依頼をすれば即日もしくは13時以降であれば翌日での受け取りもできる。今後は支払い面に関して銀行との連携なども視野にいれている。
働きたい人側の事前登録では、約500人が集まった。登録者の多くは大学生で「半月前にシフトを出さなくても働ける」「すぐにお金が必要」といったニーズが高いそうだ。テスト時では1回の報酬が4000円〜5000円で、4〜5時間働く人が平均的だった。
事業者側では、現在50社程度の事業者が同アプリに求人を出しており、主に仕分けやイベントスタッフ、居酒屋などの飲食店の仕事が多いそうだ。掲載費用はかからず、完全成果報酬性で30%の手数料を店舗からもらうマネタイズ方式になっている。
手が足りない事業者からすれば、空いている人が手伝いに来てくれるのは大変助かるだろう。とはいえ、面接もしていないのにどんな人が来るの?ドタキャンはないの?という点も気になるところだ。
この部分に関して同社は、「スキルの見える化とスコアリング」で信用を担保していく方針だ。レジ打ち、接客などの登録されたスキルを働くごとに評価してもらい、ポイント化していく。スキル以外に関しても「5分前行動をしたか」という点なども評価していきたい意向だ。ドタキャンなどに関しては、助け合い機能などを実装していく予定。
同社代表取締役の小川氏によれば「はじめは皿洗いなどの簡単な仕事からはじめ、同じところに何回も行くこともあればスキルが必要な仕事もできていくと思う」と話していた。
「タイムバンクやタイムチケットに近いですが、Taimeeでは『誰にでもある時間の価値』に着目しています。有名でなくても特別なスキルもなくても、時間だけでマッチングする。選ばないといけないコストも発生していると思うので、マッチング精度の向上でこの減らしていきたいと思っています」(小川氏)
今回の正式ローンチは渋谷エリアに限定されており、2019年春頃に東京都内全エリア、2020年には国内全エリアのカバーを目指す。
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