ウォルマート、食料品配達ロボットのテスト運用を開始

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ニューハンプシャー州セーラムに住んでいて、ウォルマートのオンライン食料品サービスを予約したら、近日中にはロボットが買い物の手助けをしてくれるよい機会が訪れそうだ。小売世界最大手のウォルマートは今日(8月3日)、マサチューセッツ州に拠点を置く小売オートメーション企業 Alert Innovation と提携し、2019年までにセーラムにある2万平方フィート(約1,860平方メートル)のウォルマート・スーパーストアに、Alert の Alphabot を導入することを明らかにした。

ウォルマート向けに開発したとされる Alphabot は、保管コンテナから商品を集める複数の自動カートで構成される。商品はこれらカートによって店員に届けられ、店員は注文された商品を整理して、店舗内での引渡しか配達用に準備を整える。ウォルーマートによれば、貯蔵可能商品、冷蔵食品、冷凍食品の多くはこの方法で配送されるが、注文後生産商品やその他の生鮮食品は例外となる。

ウォルマートが Yahoo Tech に語ったところでは、約95%の注文は8分未満で商品ピックアップが可能とのことだ。

Alphabot の助けにより、我々の仲間は、仕事の中で最も楽しい部分だと彼ら自身がよく言っている、サービスや販売に、より多くの時間を費やすことができるようになるだろう。Alphabot の技術は、より多くの単調かつ繰り返しの作業を処理してくれる。今回は小さなパイロット試験だが、ここから大きくなることを期待している。

この発表される少し前には、オンライン食料品販売が新記録を達成したとのニュースがもたらされた。ニールセンが主宰する Food Marketing Institute の調査は、2025年までにアメリカの食料品市場6,410億米ドルのうち、20%をオンライン販売が占めるようになるだろうと予測している。すでに買い物客の約20%は食料品をオンラインで購入しており、9%もの人々が月に一度以上オンラインで購入しているという。

ウォルマートはオンライン食料品開発を1,800店舗で提供しており、今年末までに2,000店舗にまで拡大する計画があるという。

Alert Innovation は、ロボットを使ってブリック・アンド・モルタルの企業の物流問題を解決する唯一のスタートアップではない。世界最大のオンライン特化食料品小売で、イギリスのスーパーマーケットチェーン Ocado は、画像認識を使って商品を配送するための包装システムを開発した。Bossa Nova は、無人で店舗内を動き回り、商品棚から在庫を集めるロボットを開発している(ウォルマートも同社の顧客の一社である)。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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