Alibaba AI Labs(阿里巴巴人工知能実験室)、レベル4の物流用自動運転車をローンチ

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Image credit: TechNode / Emma Lee

中国の巨大インターネット企業 Alibaba(阿里巴巴)は、杭州市で開催された Computing Conference(雲栖大会)で世界初めてとなる L4 クラスの物流専用無人運転車をローンチすると発表し、自動運転に向けた取り組みをさらに加速させている。自動運転車はまだテスト段階中だと同社は明かしている。

Alibaba AI Labs(阿里巴巴人工知能実験室)が開発したこの無人小型トラックには運転席がなく、2つのディスプレイをトラックの両サイドに組み込むことで、他の車両や歩行者に動きを知らせる。都市圏での配送を目的に設計されており、積載可能量は数トン、時速30~40キロで走行することが可能だ。

車両のフロント、リア、両サイドには16個の Velodyne 製レーザーレーダーを設置。屋根には32個のレーザーレーダーの他に、双眼カメラ、5台の単眼カメラも搭載されている。また、車体に RTK(リアルタイム・キネマティック)と超音波レーダーが組み込まれている。

Lidar、カメラ、RTK などのセンサーを駆使したマルチセンサーポジショニング(測位)で精度の高い位置測定が実現したと、Alibaba AI Labs のトップ Chen Lijuan(陳麗娟)氏が自信を見せる。同氏によると、誤差は20㎝以内に抑えられるよう管理しているという。

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Image credit: TechNode / Emma Lee

Alibaba の協調システム(CVIS)により、すべての交通参加者を感知することができるため、路上における安全性の向上も保証される。さらに、ロードサイドにある感知ステーションの能力の活用で、自動運転技術の信頼性を格段に高められると同時に、コストも大幅に抑えられると Chen 氏は話した。

同大会の開催中、杭州市当局は Alibaba に路上テストの許可を与えるライセンスを発行した。これにより、同市も自動運転技術を受け入れるエリアの仲間入りを果たした。なお、受け入れた都市は他に上海市、北京市、重慶市などがいる。

AI Labs に加え、Alibaba のロジスティクス部門 Cainiao(菜鳥)も配送向け無人小型トラックで自動運転分野への参入を果たしている。

【原文】

【via Technode】

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