フリーランス集団のエイチワークス、フリーランサーをスカウトできる「eichiiiworks」をローンチ——コミュニティ連携で優秀人材を獲得支援

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Image credit: eichiiiworks

エイチワークスは26日、フリーランサーをスカウトできる人材・案件マッチングサービス「eichiiiworks(エイチワークス)」を正式ローンチした。案件を発注したい企業がフリーランサーにオファーをできるしくみで、約半年間にわたる実証実験やβ運用期間をかけて3,000名以上のフリーランサー、350社以上の企業が既に利用しているという。

会社員であっても、フリーランサーであってもそうだが、優秀な人材ほど引く手あまただったり、すでに先約で手がふさがっていたりして、市場に出回りにくいという不合理はある。そんな中でも優秀な人材を獲得しようとするなら、時間軸をズラしてみようというアプローチだ。「今は仕事がいっぱいだが数ヶ月後にはひと段落するので、次の案件を探したい」といったニーズに応えてくえる。

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協力関係にあるコミュニティ(一部)
Image credit: eichiiiworks

加えて、フリーランサーは人脈つながりで仕事をするケースが多い。これにヒントを得て、eichiiiworks では勉強会やデベロッパコミュニティなどと連携、フリーランサー向けの案件紹介エージェントなどには登録していない人材へのリーチを実現しデータベースを整えたという。既に多数の案件を抱えていて既存エージェントへの登録が面倒に思うフリーランサーにとっても、自らのスキルや知見を向上させたり人脈を増やしたりできるコミュニティの場を通じて、eichiiiworks への流入はスムーズなようだ。

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企業向けのフリーランサー紹介ページ
Image credit: eichiiiworks

eichiiiworks にはソーシャルな要素も備わっている。eichiiiworks のユーザであるフリーランサーは、仕事に対するフィードバックや評価を案件発注元から受けたり、ソーシャルネットワークでつながる友人から評価を受けたりすることで信頼情報を蓄積することも可能。案件発注元の視点から見ても、本人申告以外に第三者評価(リファレンス)を得にくいサラリーマンに比べても、より確度の高い事前情報をもとにフリーランサーが探せるしくみであると評価できるだろう。料金は、完全成功報酬時に案件発注元が eichiiiworks に支払う。

eichiiiworks を開発・運営するのは約10名からなるフリーランサー集団。経営面では、エモーチオ、ココロイロ、エイチなど複数のスタートアップの設立や事業運営に携わってきたシリアルアントレプレナーの伏見匡矩氏が支援している。今年、リクルートの社内新規事業提案制度「RING(旧:NewRING)」において、スタートアップ協働新規事業開発プログラム「MEET SPAAC」の対象に採択された。リクルートとしては、パラレルキャリアをはじめ職業環境が著しく変化する中で、eichiiiworks との協業を通じフリーランス市場について知見を貯めたいとの意図があるようだ。

eichiiiworks では正式ローンチにあわせ、サービスに会員登録したフリーランサーなどに、オライリーの技術書や Amazon ギフト券が当たるキャンペーンを、登録した企業には期間限定で手数料を割り引くキャンペーンを実施している。

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