Grab Ventures、インドネシアのスタートアップに2.5億米ドルを投資へ

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Image Credit: Grab

東南アジアの配車サービス企業 Grab が、インドネシアでイノベーション部門 Grab Ventures をローンチした。今後3年以内に、同国で活躍するスタートアップに3兆インドネシアルピア(2億5,000万米ドル)の出資を行っていく予定だ。

この取り組みは「2020年までに東南アジアNo.1のデジタル経済にする」というインドネシアの目標をサポートする Grab 4 Indonesia’ 2020 Master Plan に追加されたものである。同プランの規模は10兆インドネシアルピア(7億米ドル)に及ぶ。

インドネシアでのローンチは、6月に行われたシンガポールでのローンチに次ぐものである。今後 Grab Ventures は、交通や食品、ロジスティクス、フィンテック、その他 O2O に関する問題を解決しようとしているスタートアップと提携・出資を行っていく。

スタートアップと戦略的パートナーシップを結ぶことを目標としており、Grab のプラットフォームと統合させることで、日常生活に欠かせないアプリにする(提携先スタートアップが提供するデリバリーサービスとの統合など)という Grab の野心をより一歩前進させたいと考えているようだ。

インドネシアにおける Grab Ventures の計画の一部に、国内および東南アジアに存在する成長途上のスタートアップを支援する、Grab Ventures Velocity と呼ばれる16週間のアクセラレータプログラムが含まれている。

Grab Ventures Velocity はインドネシアの情報通信省(Kominfo)、創造経済庁(BEKRAF)との共同事業である。提携企業に Amazon Web Services(AWS)や MDI Ventures(Telkom Indonesia のコーポレート・ベンチャーキャピタル)などがいる。

AWS は Portfolio Plus パッケージを通じ、優良なスタートアップに利益をもたらす予定だ。その他、プラットフォームのセキュリティや規模の拡大、ベストプラクティスに関する技術指導も行っていくという。

一方、シンガポールとシリコンバレーで事業を展開している MDI Ventures は、地域に沿った専門知識の提供、および指導者が参加するネットワークへのアクセス権を付与する。

Grab 4 Indonesia’ 2020 Master Plan

Grab は本日(8月29日)発表されたプレスリリースで、上記のマスタープランにおける事業成果についても発表した。

現在、Grab は137都市まで拡大し、サバンやメラウケまでカバーしている。また、マーケットシェアは65%に達したという。

同社のデリバリーサービスである GrabFood は今年20を超える都市に進出し、現時点で合計30都市となった。インドネシアにおける総流通総額(GMV)は、2018年上半期でほぼ4倍に増加した。

宅配サービス GrabExpress のインドネシアにおける GMV も、同上半期にほぼ3倍増加を達成している。

【via e27】 @E27co

【原文】

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