10分ビデオチャットで採用面談、企業のエースと転職希望者のマッチングアプリ「Onepair」のベータ版がローンチ

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写真左よりCTO Co-founderの門脇裕氏と同社代表取締役の秋原諒氏

Onepairは9月20日、企業担当者と10分間ビデオチャットができる転職希望者向けアプリ「Onepair(ワンペア)」のβ版をローンチすることを発表した。

Onepairは、企業担当者と転職希望者を繋げるマッチングアプリ。企業担当者が登録している転職希望者に対してオファーを送り、マッチングが成立すると10分間ビデオチャットによる面談ができる。企業担当者が閲覧できるプロフィールは1日5人までで、マッチングアプリのTinderのスワイプ形式で選考。転職希望者からコンタクトすることは現状できない。

10分間のビデオチャットでは、転職希望者の登録プロフィールをもとに、会社の雰囲気やポジション、どんな人がいる企業なのか、この先やってみたいことといった内容が話される。チャットはあくまでもきっかけづくりで、さらに転職希望者が企業に対して興味を持てば、メッセージや面談などの採用選考にうつる流れだ。

企業担当者は人事担当者でなく、企業のエース的存在の人物の登録を想定している。また、転職希望者は直近ですぐに転職を希望する人ではなく、将来的に転職を考える潜在層へアプローチしていく予定だ。

iOS版のみの公開で、Web版およびAndroid版にも今後対応していく予定としている。マネタイズに関しては検討段階だが、ユーザーによる課金形式はとらない方向性だ。また、2018年冬頃には正式版のローンチを目指す。

1時間の投資をする前の10分投資

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大学在学中から経営メンバーとしての経験を持ち、同社を設立した代表取締役の秋原諒氏。同サービスでは、採用者側と候補者側が忙しくても機会損失をしない仕組みづくりを目指している。

「候補者側からすると、いざ転職活動をはじめようとしても自分に合った企業は求人票だけでわからず、とにかく応募する。採用側も履歴書だけでは、わかりづらいという課題があると感じています。この課題を書類や1時間の面接からはじめるのでなく、まず10分の投資にすることで解決できると考えています」(秋原氏)

さらに今後は「転職という概念を変えていきたい」と話す。

「何かあったときに転職活動をするのではなく、常に転職できる状態になるのが良いと思っています。自分がやりたいことが見つかった時に、すぐに会社内外で次の仕事が見つかれば、より最適な個人のバリューが発揮できると思うんです。そういった意味でビデオチャットで個人が企業との接点を多く持ってもらうことを実現したいです」(秋原氏)

10分という短い時間で、どれだけの人々を行動にうつすことができるのか。今後、β版ローンチをしながら、検証していく予定だ。

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