シンガポール発、株式・仮想通貨市場で重要株主の取引をトラッキングできるアプリ「Spiking」、163万米ドルを調達しプレシリーズAをクローズ

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株式・仮想通貨市場において、上場企業の重要株主が行う取引をトラッキングするハイブリットプラットフォーム「Spiking」が、120万シンガポールドル(約87万5,000米ドル)を追加調達し、合計223万シンガポールドル(約163万米ドル)でプレシリーズAラウンドをクローズした。

主な出資者として、Julian Chesser 氏(IHS Markit のシンガポール金融市場担当責任者)、Carl Wang氏(Eyougame のゼネラルマネージャー)、 Lisa Theng 氏(Colin Ng & Partners の業務執行社員)などが参加した。

Spiking はシンガポール拠点のスタートアップ Aly Pte. Ltd が所有・運営している。Spiking の CEO、Clemen Chiang 博士はこう述べた。

この調達した資金はユーザ増加、そして新たな収益化のチャンネルを設け、収益増加を促進させるために充てられます。これは次回のシリーズ A ラウンドに向けて土台を築くことでしょう。

2016年4月にローンチされた同アプリは平均的なトレーダーに対し、株の売買を行う著名な投資家の取引内容を追跡できるサービスを提供することを目的としている。今後、大金を得た人やその意見に関するデータの検証や収集方法、売買のタイミングなどの課題に対処していく予定だ。

現在、アメリカ(NYSE、NASDAQ、AMEX)、シンガポール(SGX)、マレーシア(BM)、香港(HKEX)の4ヶ国・6つの証券取引所で売買を行っている17万人超の重要株主をトラッキングしている。

Chiang 氏は次のように述べた。

さまざまな情報筋からのレポートに目を通している時、いつも心の中で疑問が残るんです。「これはゴシップなのか、ウワサなのか、それとも憶測なのか?」「私自身で実際に取引を行っている人間をトラッキングした方がいいんじゃないか?」と。Spiking は影響力のある投資家から学んだり理解したりすることで点と点を結び付け、結論へと導きます。

Spiking は世界で初めてブロックチェーンの資産検証や人工知能を駆使した、仮想通貨向けのトレーディングインフラとなります。

同社は Spiking Crypto を携え、ブロックチェーンの世界に進出しており、ブロックチェーン上で仮想通貨で莫大な利益を上げている投資家の取引をトラッキングすることで、株から仮想通貨まで自社プロダクトを拡大させる戦略的な動きを見せている。2019年の第2四半期にローンチ予定で、同通貨の著名投資家1,000人のリストを登録するという。

同社は以前より、Interactive & Digital Media Strategic Research Programme の i.JAM Reload 戦略のもと、Quest Ventures と National Research Foundation(シンガポール国立研究財団)から支援を受けている。

【via e27】 @E27co

【原文】

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