大学での研究が「仕事」になるーースタートトゥデイ研究所が社会人ドクター支援制度を開始

by Takeshi Hirano Takeshi Hirano on 2018.9.18

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スタートトゥデイ研究所福岡拠点のゼネラルマネージャー進浩人氏

スタートトゥデイグループの研究機関「スタートトゥデイ研究所(以下、ST研)」を部門に持つスタートトゥデイテクノロジーズは9月14日、働きながら博士号取得を目指す支援制度「社会人ドクター制度」を公表した。同社所属の研究員技術向上や産学連携を狙う。

スタートトゥデイ研究所の研究分野で、博士号取得を希望する社員が対象。大学の研究室などと協力し、研究開発および修学を最優先に取り組んでもらう。対象となった社員は給与以外に修学にかかる学費が支給される。博士号取得を目指す学生については、早期雇用の形で採用の上、この制度を適用することになる。

本件の取り組みについて、今年7月に発表された福岡拠点のゼネラルマネージャーを務める進浩人氏に話を聞いた。なお、進氏は福岡創業のGMOペパボやコマースのBASEで取締役を務めた経歴を持つ。 (太字の質問は全て筆者、回答は進氏)

最初に福岡拠点の陣容について聞きたい。どういった方がここで研究開発をしているのか

現在、15名ほどが務めていてリサーチャーやエンジニアですね。博士号保有者が3名で、ディープラーニングやニューラルネットワークの研究者が多いです。

福岡拠点の役割は

昨年にスタートトゥデイでは福岡拠点のカラクルなどを買収して3社を合併し、スタートトゥデイテクノロジーズを発足させました。この福岡拠点の責任者を務めるのもカラクルの代表だった大久保(貴之)が務めています。彼もまた博士号保有者です。

これは福岡だけの話ではありませんが、ST研ではファッションとはなんだろうか、という数理モデルを獲得するのが大きな狙いです。いわゆるデザインの黄金比みたいな数式を探しているんですね。これを本社と連携しながら進めています。

今回発表された社会人ドクター制度についてもう少し詳しく教えて欲しい。まず、どういった分野の研究を支援するのか

スタートトゥデイグループが取り組んでいる事業に関係するもので、具体的には情報工学、コンピューターサイエンティスト、機械学習、ディープラーニングといった分野です。今はまだフォーカスではないですが社会行動や心理学なども視野に入ってくるでしょうね。

以前の取材でもファッションに関するビッグデータについて強調されていた。現在はヌード寸データも獲得が進んでいる。逆に足りないと考えているデータは

購入やコーディネート、プライベートブランドに関するデータなどファッションでいえば、確かに世界でトップクラスです。一方で女性用下着とか靴など、アイテムに関するデータはまだこれからかもしれません。

彼らはどういう勤務、仕事内容になる

社員の場合は給与はそのまま、研究室に入ってもらって研究活動に取り組んでいただきます。確定したものはまだありませんが、会社とのコミュニケーションとしてはミーティングなどを定期的にやることになると思います。

大学はどこでもいいのか

福岡の大学がまず決まってます。STグループの事業に関連性があるかを判断基準に、具体的な名称は言えませんが、今後、これを全国、海外などの地域に広げる予定です。

こういった動きは他社では

メーカー系とかはありますね。ただ、そちらは働きながら週に何回か学校に行くというものが多いです。今回の取り組みは研究室に詰めてもらうスタイルを考えてます。研究であり事業でもある、という考え方です。

期間は?

明確に決まっているものはありませんが、3年を目処にするイメージはあります。

なるほどありがとうございました。かっこいいの数式が確立される日を楽しみにしてます。

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