Base10 Partners、1億3,700万米ドルのアーリーステージ向けAIスタートアップファンドをローンチ

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左から;Base10 Partners 共同創業者兼マネージングパートナーの Adeyemi Ajao 氏、Base10 プリンシパルの Rexhep Dollaku 氏、共同創業者でマネージングパートナーの TJ Nahigian 氏
Image credit: Base10 Partners

Base10 Partners は9月17日、アーリーステージ向けスタートアップへの投資として1億3,700万米ドルのファンドのローンチを発表した。AI の自動化で労働者を仕事から締め出すのではなく、AI を使用することで労働者に活力を与え業界を変えようとするスタートアップへ投資する。

今回初公開したファンドの主な方向性は、不動産や建設業、廃棄物処理、物流などの業界にいる企業を支援することだ。マネージングパートナーである Adeyemi Ajao 氏は、「実体経済のための自動化」であり「99%の人々の問題を解決する」としている。

Base10 Partners は、同社の広報担当者が VentureBeat に e メールで話したところによると、2017年に Ajao 氏と TJ Nahigian 氏が共同設立したという。Ajao 氏をマネージングディレクターに擁する Base10 は、黒人のマネージングディレクターを擁するベンチャー支援ファンドの中で、ファーストファンドで1億米ドル以上を調達する最初のファンドの1つとなる。

アフリカ系の人物が近年設立した著名な投資ファンドとしては、1億米ドルを調達した Richelieu Dennis 氏の New Voices Fund や、Arlan Hamilton 氏が設立し今年初めに3,600万米ドルを調達した、特に黒人女性など過小評価されている設立者を支援するファンド Backstage Capital などがある。Equal Ventures のパートナー Richard Kerby 氏が行った約1,500人の投資家の分析によると、今日の黒人のベンチャーキャピタルパートナーはわずか3%だという。

初期のBase10ファンドは、主な方向性としてアフリカ系やラテン系の設立者への支援に投資を集中させるわけではないが、Ajao 氏より情報提供するという。同氏は、ナイジェリアとスペインの血を引いており、シリコンバレーにはエリートバイアスがあると信じる。

Ajao 氏は、スペインとシリコンバレーで多くの会社を設立するとともに、投資家としてラテンアメリカのライドシェアアプリ Cabify などの会社を支援してきた。設立者としてスタートアップを構築していた時、Ajao 氏が関わっていたのはデータドリブンの取り組みで、影響を与えるコミュニティやステークホルダーを考慮していないスタートアップだったという。それはエンジニアリングや設計に対する間違ったアプローチだと Ajao 氏は考える。

「テクノロジーファースト」対「問題解決ファースト」が、シリコンバレーの持つ真のバイアスだと思います。構築しすぎなんです。プロダクトの中で。ラボの中で。頭が良すぎるから。(Ajao 氏)

Base10 Partners は、50万米ドルから500万米ドルを初期投資する。テクノロジーファースト企業への投資は考えていない。投資案件を見過ごす可能性のあるアプローチだが、テクノロジーファーストのビジネスでは間違った会社を作ってしまう、と Ajao 氏は主張する。

その代わり、時間をかけて業界やその内部構造を知り、解決したい問題について十分に理解してからコードを書き始めるようなチームを支援するのが目標だ。古い業界に自動化を持ち込む場合、トラック運転手はどのように給与を得ているのか、電車のシステムオペレーターはどのように指示を読むのか、というようなことを知る方が、単に最新の機械学習技術を適用するよりも、はるかに重要で影響力が大きい。

多くのオートメーション企業が、なぜ『より良いアルゴリズムを持つ』ことに絶対的な力を見出すのか、理解できません。

6ヶ月倉庫で過ごして、隅々まで理解して、自分でやってきていて、人も仕事の流れもわかっていて、自分が話していることを理解している。そういうことが多くの企業にとって競争上の優位性であり、そうあってほしいと願っているのです。(Ajao 氏)

ファンドのリミテッドパートナーには、Salesforce、Dropbox、Instacart などの役員のほか、大学の寄付や財団なども多数参加している。

Base10 はこれまで10回投資を行っている。主にシリコンバレー企業への投資だが、ブラジルやメキシコの交通会社へも投資を行っている。

これまでの投資先は、Shipwell や RoadSync など物流の自動化を目指すスタートアップや、女性向けピルの配送を行うThe Pill Clubなどがある。

Base10 Partners の本社はサンフランシスコで現在4名の従業員がいると、同社の広報担当者は VentureBeat に e メールで語っている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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