予測不可能性のため頻繁に緊迫する市場を安定させるべく、IBM は本日(9月24日)、人工知能(AI)、IoT、クラウドソリューションを結集し「証拠に基づいた」洞察力を生み出す新しいプラットフォーム Watson Decision Platform for Agriculture をローンチした。マネージドサービスとして提供されるほか、カスタマーサービス、人事、製造現場、マーケティングのユースケースを事前訓練した、IBM の新しい同梱ツールセットの一部として提供される。
アーモンクに本社を構える IBM はプレスリリースで次のように述べた。
農業は常に複雑な事業です。生産者が下す決断は、シーズン前とシーズン中のものが網のように絡まり合っており、それを管理しなければなりません。一方で、自然のなすがままでもあります。農業機械、環境センサ、遠隔入力装置からのデータの急増により、生産量の変化要因を理解したり生産者に指導したりする際、直感や従来の技術に頼るのは非現実的となりました。このギャップを埋めるため、Watson AI をデータに適用し、意思決定サポートを生成することで、生産者が証拠に基づいて自信を持って決断ができるようにしています。
(上)農作物の衛星画像. Image Credit: IBM
Watson Decision Platform for Agriculture は、IBM の予報バックエンドの力を利用し、土壌の温度や湿度レベル、作物にかかるストレス、害虫、病気など、作物の生産量に影響する重要な要因を浮き彫りにする。生産者はドローンを展開し、写真を IBM Cloud に送信して AI の流行分析情報を得たり(作物の病気の兆候を見つけるなど)、植物を接写した画像を病害検出用コンピュータ画像認識アルゴリズムに送信したりすることができる。
本日(9月24日)ローンチした Watson の新しいソリューションやサービスは他にも、顧客のリクエストに対する関連情報をリアルタイムでカスタマーサービス担当者に提供する Watson Discovery for Salesforce や、パフォーマンス上位の従業員のバックグラウンドを分析し有望な応募者にフラグを立てる人事ツール、IBM Watson Assistant for Marketing、IBM IoT Building Insights、気象データや交通情報、規制情報を組み込み、グローバルサプライ関連問題の「全体像を提供」する Watson Supply Chain Insights などがある。
IBM は、Watson AI ソリューションを20業界80ヶ国の顧客の「何千もの事例」に導入したと語る。顧客には、Deluxe Corporation、BuzzFeed、H&R Block、Ingersoll Rand、Subway をはじめ、10大自動車メーカーのうち7社、10大石油ガス会社のうち8社が含まれる。
福岡で開催中のスタートアップ・カンファレンス「B Dash Camp 2018 Fall in Fukuoka」のピッチコンペティション「Pitch Arena」には書類審査を通過した16社のスタートアップが予選に登壇、このうち6社がファイナリストに選ばれた。決勝では、次世代ドローン技術を開発する AERONEXT が優勝した。 Pitch Arena ファイナルラウンドの審査員を務めたのは、 千…
福岡で開催中のスタートアップ・カンファレンス「B Dash Camp 2018 Fall in Fukuoka」のピッチコンペティション「Pitch Arena」には書類審査を通過した16社のスタートアップが予選に登壇、このうち6社がファイナリストに選ばれた。決勝では、次世代ドローン技術を開発する AERONEXT が優勝した。
600 は、冷蔵庫タイプの飲食品・日用雑貨販売サービスで、オフィス・病院・マンションなどを中心に展開される無料コンビニだ。商品には IC タグが貼付されており、冷蔵庫の開け閉めを契機に、どの商品をピックアップされたかを自動計算。ドア部分に据え付けられたリーダーにクレジットカードをスワイプすることで、代金を決済することができる。
Asia Hardware Battle 2018 ジャカルタ予選で優勝した Neurabot。画像解析アルゴリズムを使って、デジタル画像メディアから情報を取り出すことができる。
Neurabot(Neural Robotics)は画像処理の分野(病理学、微生物学、寄生虫学など)において最大手のデジタルラボプラットフォーム。Neurabot は物体認識や AI を用いたデータトレーニング分野での貢献に限らず、アルゴリズム AI を用いたスマート画像スクリーニング(AI スキャン)ソリューションの活用や、ロボット工学(Hardware Integration、OptiLab)の開発、クラウドコンピューティングの活用を通じて、精度やリサーチ速度、競争価格の改善を行っている。
SMARTernak は初のインドネシア発となる精密畜産農業の IoT および AI ソリューション。SMARTernak は家畜装着型デバイスやドローン、農場設置型センサーやベースステーション、さらにはウェブ、iOS、Android スマートフォン対応のアプリやクラウドによって構成されている。これらシステムが相互的に機能することで、家畜の居場所や健康状態をシームレスに管理することが可能となる。データは AI により処理され、農場運営者に必要な情報や、講ずるべき対策として提案される。
SMARTernak には、SMARTernak Tracking と、SMARTernak Health & Productivity の二種類がある。「Tracking」は、家畜の現在地や動向のトラッキング、バーチャルフェンスの適用、個体数の把握や放牧地の監視を行う一方で、「Health & Productivity」は、家畜の健康状態の監視、おおよその体重測定、動向予測、および飼育環境の監視を行う。どちらも最大5キロ圏内にある数千デバイスを検知可能な上、太陽光エネルギーにより低電力での管理が可能、さらには防犯システムも備わっている。
Ultimate 4s は14のセンサーと Atmega 1284p チップを持つライン追跡ロボット。このロボットは Arduino ide ソフトウェアに対応した micro-USB ソケットを通信に、稼働装置にはフライングモーター DC とロータリエンコーダセンサーを使用している。ロボット上部に付いている小型 H-bridge MOSFET で制御されており、メインディスプレイには OLED LC 0.96″、さらにはナビゲーション用に6つのボタンが付いている。主な電圧レギュレータには Buck Converter DC to DC LM2596 5v が使われており、OS にはすでに CHIOS 5 が使われている。
OrbWeaver by OrbLeaf
OrbWeaver は、複数のハードウェアプラットフォームとデベロッパーキット。
OrbWeaver は複数のハードウェアプラットフォームと、デベロッパーによる IoT アプリケーションの開発・配布・保持を可能にする開発キットによって構成されている。現在カードターミナルとしても機能する IoT ノードと、様々なタイプのカードアプリに応じてプログラミングおよびインストール可能なアプリカードハードウェアプラットフォームを装備している。どちらの開発も1つの開発キット(とプログラム言語)で可能なため、初級のハードウェア構造を理解する必要はない(devkit に埋め込まれた API を使うだけでよい)。
Smart Energy と Water Meter by PT. Wira Energy
Wira Energy の IoT メーターは、LoraWAN 技術を使って、エネルギーインフラの遠隔管理、遠隔補充、分析、制御、自動請求、徴収が可能となる。
Wira Energy はガスの供給に焦点を置いた民間インフラ事業者。従来の目視でのメーター確認や、対人での請求および徴収、手動制御などの課題を解決すべく、Wira Energy は IoT のプリペイド式インフラ(ガス、水道、電気)のメーターシステムという形のソリューションを導入している。IoT のメーターシステムは LoraWAN 技術を採用しており、この技術によって遠隔管理、遠隔補充、分析、制御、自動請求および徴収が可能となる。PGN(国有ガス会社)を含む多くの企業がこのソリューションに興味を示しているため、Wira Energy は現在このソリューションの世界展開に焦点を置いている。
Terra by Tanibox
Terra は、センサーベースのハードウェアとソフトウェアを組み合わせ、農業経営者を支援する。
Tanibox はセンサーベースのハードウェアとソフトウェアを組み合わせ、農業経営者を支援する農業テクノロジー企業。センサーベースのハードウェア Terra は、天候ステーション、水および土壌センサー、自動灌漑バルブで構成されており、Tania というソフトウェアを介して場所や時間を問わず遠隔で制御することができる。このソフトフェアは農場管理システムとしても機能し、農作物の生産サイクル、コストや予算、従業員のタスク、資源や疫病、農場の管理や監視などを可能にする。
Terra を使用することで、経営者は畑の蒸発散状況などを含むリアルタイムの天候や水、土壌のデータを精確に把握することが可能となり、灌漑に関する意識決定を劇的に向上することができる。水や肥料の効率的な使用が可能となるだけでなく、生産量の安定を図ることも可能となる。結果として経営者の生産率が上がり、効率的かつ持続可能な農場経営につながる。
次は!
この場を借りて、すべての参加者、審査員、協賛企業に感謝の念を捧げる。BLOCK71 Jakarta の支援なくしては、このような成功を収めることはできなかった。BLOCK71 Jakarta は成長過程にある起業家たちを支援するワンストップハブであり、協力的で活気溢れるインキュベータコミュニティ、さらには国際的なスタートアップネットワークでもある。