
ピックアップ:LinkedIn + Glint: Helping Talent Leaders Build Winning Teams via LinkedIn Talent Blog
ニュースサマリ:LinkedInが従業員エンゲージメントの可視化ツール「Glint」を買収した。同社が10月8日付のブログにて公表したもので、買収条件は公開されていない。TechCrunchの記事にはGlintが公表しているPitchBookの情報として、最新調達ラウンドでの評価額が2億2000万ドルであることに触れている。
話題のポイント:日本でも度々話題になる隠れたSNS巨人、LinkedInが新たな買収を公表しました。2010年に実施した最初の1件目の買収から数えて今回で21社目になります。ざっと最近の数字をおさらいしてみましょう。
- 総ユーザー数:5.62億人(2018年9月時点)
- 米国のユーザー数:1.46億人
- MAU:2.6億人
- DAU比率:40% * 1秒間の新規ユーザー:2人
- 米国以外のユーザーが70%
- 男女比は男性56%、女性44% * ミレニアル世代(15−34歳)は全体の11%
2017年1月の記事に61%のユーザーは30〜64歳に該当する年齢だという言及もあるので、圧倒的なおっさんプラットフォームですね。
なお、米国には若者や女性向けに特化したThe Museのような採用プラットフォームも出現してきてますから、LinkedInはこれからも今のターゲット年齢を変えずに突き進むのかというのも密かに注目しているポイントではあります。ただ買収先を見る限り、現時点でそういった傾向が感じられるものはなさそうです。買収実績を並べるとこんな感じです。(参考情報はCrunchBaseから)
- Connectifier:リクルーター向けの候補者ソーシングツール
- Run Hop:オンラインコンテンツディストリビューション
- PointDrive:ソーシャルセリング※B2B営業の際の購買プロセスの中で、見込み客向けにパーソナライズされた資料を見せてトラッキングするためのツール
- Heighten:営業支援ツール(セールスプロセストラッキング / CRM)
- Glint:従業員エンゲージメント可視化ツール(今回買収)
個人的にはこれらサービスは所謂「固い」企業で、LinkedInプラットフォームの機能拡充ももちろん、サービスに強いエンジニア人員の確保などが主な狙いと見ています。ちなみにLinkedIn自体も2016年6月にMicrosoftによって262億ドルの評価で買収されています。
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