香港のUnikeys、クレジットカード型のハードウェアウォレット「Ukey」をローンチ

by Stewart Rogers Stewart Rogers on 2018.10.1

Unikeys-UKey-card
Ukey
Image credit: Unkeys

私たちはまだブロックチェーンや仮想通貨という旅路の始まりにいる。そして一般的なプラットフォームやデバイスを通じて簡単に仮想通貨を蓄えたり使ったりできるようにすることは、多くの人に受け入れられるためには非常に重要になる。

こういったことを踏まえたうえで、生体認証セキュリティを備えたハードウェアウォレットというソリューションを提供する Unikeys は「Ukey」を発表した。このカードは指紋認証技術を導入しており、クレジットカード風の見慣れたフォームファクターのデバイスでユーザの仮想通貨を守る。

ハードウェアウォレットは新しいものではない。しかし一般的にはコンピュータにつなぐ必要のある USB キーか、もしくはデジタルアセットの保存やリトリーバルのためのタブレットデバイスという形をとっている。そしてソフトウェアウォレットは、人気はあるが、ハッキングに対して脆弱だ。

では、Ukey は何が違うのだろうか。

このスマートハードウェアウォレットは普通のクレジットカードのような外観であり、特許を取得しているバイオメトリックセキュリティを導入することで3要素認証を提供している。Unikeys はフランスのスマートカードデザイナー企業 MeReal Biometrics とのパートナーシップを通じて指紋センサーを組み込んでおり、そのためユーザは情報をインターネットにアップロードしたり第三者に預けたりすることなく生体データを保存することができる。

Unikeys の CEO 兼共同設立者 Alexandre Tabbakh 氏は、次のように筆者に語った。

Ukey はコールドウォレットです。

コールドストレージとはインターネットにつながっていないあらゆるタイプのウォレット(ペーパーウォレット、ブレインウォレット、もしくはハードウェアウォレット)を指します。秘密鍵を外部から隔離し安全に保管する物理的なデバイスのようなものです。

カードが機能するのは登録された指紋がきちんと認証されたときのみであり、緊急のアクセスのためには多様なフェイルセーフやバックアップの手順が組み込まれている。Ukey はすべての Apple や Android のスマートフォン・タブレットに NFC や Bluetooth 機能を通じて適合しており、ビットコイン、イーサリアム、Bitcoin Cash、Litecoin、ERC20 Tokens、Unikeys Token に対応している。

この設計はスマートフォンから独立して動くため、仮想通貨保有者にさらに1枚保護の層を追加している。

Tabbakh 氏は、次のように述べた。

Ukey では秘密鍵はカードの中に隔離されているので、正しい指紋認証を通じてのみ取引を実行するのに利用できます。

仮にユーザのスマートフォンがハッキングを受けても、ハッカーは秘密鍵を取り出すことができないのです。

一般に普及したデザインと3要素のセキュリティで、Unikeys は仮想通貨が大衆にもっと受け入れられるようにしたいと願っている。

より簡単に、安全に、そして柔軟かつ多彩に使用できるカードをユーザが利用できるようにすることで、弊社は仮想通貨がユーザに受け入れられるプロセスを加速・促進させていきたいと思っています。

生体認証機能はカード市場で必要とされる安心感も提供します。これは現時点で NFC 接続に提案されている非常に小さなセキュリティです。

しかし Ukey はスタンドアローンではない。

取引を行おうとするユーザに高速で円滑な決済を提供しようとする取り組みの中で、Unikeys は小売業者が Ukey から仮想通貨で支払いを受け取ることができる小売業者向けエコシステムを開発した。カードはこれらのパートナーが仮想通貨を米ドル、ユーロ、日本円、香港ドルなどの法定通貨に交換することができるようにしている。さらに、Unikeys はオフチェーンの支払いチャネルに基づいたユニークな枠組みを提案しており、これは Ukey で安全性と一瞬で終わる処理速度をもたらすものだ。

現在 Unikeys はプライベートトークンセールを通じて資金を調達しているが、間もなくパブリックトークンセールに関する情報を公開するとしている。ユーティリティトークン「UNK」は Unikeys のプロダクトやソリューションを割引で購入する際の支払いに使用可能で、また Unikeys エコシステム内での使用ではキャッシュバックの受け取りにも使用でき、ユーザはこれを取引手数料として支払うことができる。また小売業者はロイヤリティプログラムを作成することもできる。

では Ukey 入手に関するコストはどうなっているのだろうか。そして彼らはどこから利益を得るのだろうか。

売れたカードの数だけではなく、Unikeys の小売業者向けエコシステムの中で行われたトランザクションの数にも依拠するビジネスモデルを、Unikeys は提案しています。

また、現在および将来のトークンや仮想通貨の経済において、企業や政府が生体認証カードのハードウェアウォレットのソリューションを統合することも提案しています。(Tabbakh 氏)

同社の次のステップは何だろうか。

Ukey をお届けするため、そして個人用および小売用のアプリを間に合わせるために、Unikeys は生産能力ならびにチームのサイズを拡大するつもりです。

また、オーダーメイドのハードウェアウォレットというソリューションをお届けするために、他社と協力もしています。ブロックチェーンではユーザフレンドリーな価値提案に欠ける現在の企業にとって、ユーザエクスペリエンスを強化したウォレットの必要性は極めて重要です。(Tabbakh 氏)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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