世界最大級のテックカンファレンス「WebSummit」、ポルトガル政府との1億2,800万米ドルの契約に合意——2028年までリスボン開催が確定

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世界最大のテックカンファレンスの一つ「WebSummit」は3日、ポルトガル政府との新しい契約に基づき、最低でも向こう10年間はリスボンにとどまることになると発表した

この契約は、11月初めに次の回に向けて準備が進む WebSummit を前にもたらされた。ダブリンで生まれた WebSummit は、リスボンに開催地を移して3年目となる。WebSummit は急成長し、2015年にはダブリンのインフラに切迫され、よりよい環境を提供できる新天地を求めてダブリンを離れた。

2016年リスボンに場所を変えて以降、WebSummit は勢いを増し続けている。新契約のもと、ポルトガル政府は WebSummit の成長を後押しすべく、会場や他のインフラに多額の資金を投資することになるだろう。

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WebSummit CEO の Paddy Cosgrave 氏は、声明で次のようにコメントしている。

ポルトガルに留まることができて、大変うれしく思っている。大規模な会場がなければ、WebSummit を開催するのは不可能だ。数ヶ月前まで、こんなことが可能だとは思ってもみなかった。計画は信じられないほど素晴らしいもので、計画の実現に奔走してくれたすべての人々に感謝を申し上げたい。

WebSummit の来訪以来、リスボンのスタートアップ界における存在感は急速に増し続けている。しかし再び、WebSummit は(ダブリンに引き続き)開催都市の限界を試していた。プレスリリースによれば、元契約が満了を迎えるにあたり、WebSummit の主催者は再び他所への移転を念頭に、各都市からのオファーを模索していたのだ。

しかし、リスボンは WebSummit に年間1,270万米ドルを支払うことで合意するなど、20もの競合都市を打ち負かした。加えて、ポルトガル政府は WebSummit が拡大を続けられるよう、会場である Altice Arena と Feira Internacional de Lisboa の規模を倍増することにも合意した。目標では、2019年までに工事が実施される。

その見返りとして、WebSummit の経営陣は35億米ドルのバイアウト条項に合意した。これは10年以上にわたりポルトガルに影響をもたらすもので、契約満了前に WebSummit がリスボンから去った場合は、差分が清算されることになる。

リスボン市長の Fernando Medina 氏は、声明で次のようにコメントしている。

WebSummit との10年間にわたる契約合意により、リスボンは間違いなく、イノベーション、起業精神、人材の中心地となるだろう。向こう数年のうちに、リスボンの IT 投資と雇用が著しく上昇すると自信を持っている。この物語を WebSummit と共に綴っていけることをうれしく思っている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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