Y Combinatorが支援するデリバリスタートアップChaldal、シリーズAで世界銀行系らから550万米ドルを調達——〝ナノ倉庫技術〟を確立へ

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Chaldal
Image Credit: Chaldal

1マイル(約1.6キロメートル)四方あたり1万9,447人。バングラデシュのダッカは世界でも有数の高人口密度都市である。人口1,800万人以上のこの首都は道が分かりづらいことでも有名だ。不動産価格が高く(2016年には地価が平均して100%から125%上昇した)、渋滞がひどく(2018年の平均的な道路の速度はおよそ時速7キロメートル)、そのため何百万人もの人々は日々の食料品や日用品、家庭用雑貨をオンラインサービスに頼らざるをえない。

だからこそ5年前に Tejas Viswanath 氏、Waseem Alim 氏、そして Zia Ashraf 氏は Chaldal を共同で設立した。同社はサンフランシスコを拠点としており、この地域で食料品の即日配達を最初に始めたスタートアップの1つである。10月11日、同社は World Bank Group(世界銀行グループ)の機関の1つである International Finance Corporation(IFC/国際金融公社)がリードする550万米ドルのシリーズ A ラウンドを発表した。バングラデシュの金融機関 IDLC Finance Limited と Y Combinator もこのラウンドに参加した。同社はこれまでに1,000万米ドルを調達している。

Viswanath 氏はこう述べた。

Chaldal は根本的な問題を解決するための、多くの人の情熱の集大成です。今回の資金調達は弊社にとって重要な瞬間となり、これによって弊社は新たな一歩を踏み出すことになります。弊社に信を置いてくださったコミュニティには非常に感謝しています。世界中のオンライン食料品市場にイノベーションとアイデアをお届けできることを楽しみにしています。

毎日1,500件の注文を扱っている Chaldal のエンドツーエンドプラットフォームは、配達ルートと配達ロジスティクスプランニングだけではなくフルフィルメントも一体化させているという点がユニークだ。スーパーマーケット丸ごと1つ分の商品をアパートに収め、人工知能(AI)ソフトウェアが臨機応変にサプライチェーンを組み立てている。同社が「マイクロ倉庫」と呼ぶこれを活用し、果実や野菜、肉、乳製品を含む食料品を大部分の顧客に1時間以内に配達することができる。(顧客は Chaldal のモバイルアプリもしくは同社のオンラインポータルを通じてウェブで注文を行う。)

この技術はある意味では CommonSense Robotics や Takeoff Technologies が採用しているマイクロフルフィルメントソリューションに似ている。この2社はロボット技術と AI システムを組み合わせて活用することで、人間ではほぼ不可能な速さで注文を処理しているのだ。しかし Chaldal はこのコンセプトをもう一歩先へ進めようとしている。

同社は今回の新たな資金でナノ倉庫、つまり一部屋に収まるフルフィルメントセンターの建造に乗り出す。これは非常に狭いため、その中の商品は数本のロボットアームで棚に入れたり配達の手配をしたりすることができると Viswanath 氏は述べた。

Chaldal はターゲットとする世界中の複数の都市で約50ヶ所のナノ倉庫を運営する計画であり、同社はこれにより約15分で注文を処理することができるようになるとしている。

同社は年月をかけて学び、配達に関する問題に取り組んできたが、在庫管理はその一部分に過ぎない。ライドシェアリングのスピンオフであり Uber のようなバイクサービス Chalo、そしてロジスティクスおよびデリバリー企業 Gogo Bangla を通じて商品を運ぶ。現在 Chaldal は、子会社も含めて、アメリカ、シンガポール、バングラデシュの3ヶ国で450人の従業員を擁している。

Nielsen が行った研究では2025年までにオンライン食料品市場は小売り全体の20%、1,000億米ドルに達すると見られているが、Chaldal もまた、Instacart、DoorDash、Postmates やその他の企業と同様にその市場を追い求めている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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