Alibaba Cloud(阿里雲)、国際市場にブロックチェーンプラットフォームを投入へ——東南アジアと欧米からサービスを開始

by TechNode TechNode on 2018.11.2

Alibaba(阿里巴巴)のクラウドコンピューティング部門 Alibaba Cloud(阿里雲)は、BaaS(Blockchain as a Service)プラットフォームの国際展開を開始した。

同社はこれまで中国のユーザにサービスを提供してきたが、今回、東南アジア、アメリカ、ヨーロッパ市場に参入した。

Alibaba Cloud では、Linux Foundation のハイパーレッジャープロジェクト「Hyperledger Fabric」、Alibaba 関連会社の Ant Financial(螞蟻金服)が開発した「Ant Blockchain(螞蟻区塊鏈)」上で、エンタープライズレベルのブロックチェーンアプリを動作させることができる。

企業は BaaS プラットフォームを使って、ブロックチェーン環境を構築したり、その開発、ディプロイ、運用、セキュリティを管理したりしている。Alibaba の BaaS プラットフォームは、Web ホスティングサービスが供給する、そのような機能と連携することができ、インフラやメンテナンスの問題を取り扱うことができる。

BaaS は、コンソーシアム型のブロックチェーンを使っており、パブリックブロックチェーンと違って、すべての人がアクセス権を持っているわけではない。いくつかのノードは、コンセンサス生成の任務を負う。

Alibaba Cloud Blockchain Service のシニアスタッフエンジニアで責任者の Yi Li 氏は、BaaS の狙いは、企業が自らのデジタルフォーメーションにブロックチェーンを活用できるようにすることだ、と述べている。

Alibaba は、BaaS を提供する最初の主要な中国プレーヤーではない。今年8月、JD.com(京東)はエンタープライズ顧客がブロックチェーンアプリを開発できる JD Blockchain Open Platform を開始した。Tencent(騰訊)Baidu(百度)も、同様のプラットフォームをすでにローンチしている。

しかし、Alibaba は現在、中国でブロックチェーン特許を独占している。2017年だけでも特許申請は43件に及び、これは世界合計の10%を占める数だ。Alibaba 関連会社の Ant Financial は、ブロックチェーンを5大主要技術の一つと捉えている。5大主要技術とは、Blockchain、AI、Security、IoT、Computing で、頭文字を取って「BASIC」とも呼ばれる。近い将来、全ての産業を BASIC が支配すると考えられている。

Ant Financial は6月にブロックチェーンベースの越境送金サービスをローンチしており、ユーザはこれを使って香港〜フィリピン間で送金が可能。Ant Financial は、このサービスをグローバル展開するため、ローカルパートナーと協業していると述べている。

Ant Financial のお膝元である中国は、ブロックチェーン技術の開発を後押ししている。政府や民間セクターは、電子インボイスシステム「fapiao(発票)」から薬の処方箋まで、あらゆるものにブロックチェーン技術を採用し始めた。しかし、それは中国の特性を目立ったものにしつつもある。

最近発行された規制の草案は、ブロックチェーンサービスプロバイダに政府への登録を求め、ユーザにはブロックチェーンプラットフォーム利用時に実名登録を求める、全体として中国のブロックチェーン業界を震撼させる内容だった。

【原文】

【via Technode】

ニュースレターの購読について

毎日掲載される記事の更新情報やイベントに関する情報をお届けします!

----------[AD]----------