クリエイターに資金調達、マーチャンダイズ、ファンへのストリーミング機能を提供するブロックチェーンスタートアップBlockPunk

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小売店に商品を陳列することで販促を行う活動、すなわちマーチャンダイジングは、映画、アニメをはじめとするあらゆるコンテンツ配信の中で重要な部分を占めるだけでなく、追加的な収入を生み出す代替的な手段でもある。しかし以前には、コンテンツのマーチャンダイジングが可能となるのは、興行の成功に下支えされた需要が生み出された後だけに限られていた。

ところが、ブロックチェーンの出現により、このプロセスが改善されようとしている。この新世代技術を活用することでコンテンツクリエイターは自分のイラストをマーチャンダイズできるほか、放映資金を調達する前にトークンを使って構想段階でのクラウドファンディングが可能となった。

この革命を最前線で推進しているのが、シンガポールを本拠とするスタートアップの BlockPunk だ。同社は設立半年未満のスタートアップだが、ブランドアニメコンテンツ向けに分散型マーケットプレイスを開発した。メジャーなストリーミングプラットフォームからコンテンツクリエイターに権限を取り戻すのをミッションとしている。

同社共同設立者の Julian Lai-Hung 氏は次のように話す。

BlockPunk は、クリエイターがデジタル商品とイラストをファンに直接販売し、コミュニティとつながることができる新たな手段です。ファンの方はお気に入りのクリエイターからデジタル商品を購入、収集、販売できます。クリエイターがピア・ツー・ピア技術を活用して資金調達、マーチャンダイズ、ファンへ直接配信する権限を与えられるようにするため、私たちは BlockPunk を設立しました。

Lai-Hung 氏(CEO)と Jatin Shah 氏(CTO)により同社が設立されたのは今年4月だ。エンターテインメントスタジオであるこのプラットフォームの基本は、ブロックチェーン上でのイラスト生成と交換のすべてを記録することによりデジタル資産を希少価値のあるコレクティブルに変えることである。

クリエイターがコレクティブルを販売すると、BlockPunk に支払われる少額を除く金額がすべてクリエイターの手に直接渡ります。たとえ別のファンから購入した場合でも、販売金額の一部は常にクリエイターのものになるのです。ファンはクールで最新のコレクティブルを購入でき、お気に入りのクリエイターには対価が支払われ、それぞれにとって好ましい状態が続きます。

Lai-Hung 氏によると、映画やテレビの業界は、ハリウッドに取って代わったシリコンバレーへの集中がますます進んでいるという。ストリーミング界の特徴は、固定的な支払い取引、視聴データ不足、限定的なマーチャンダイズ機会といえる。

映画やテレビ番組は、商品を販売するために制作されているのです。最新のアニメ番組が世界で配信された場合、それと同時に大々的に商品を購入する手段はありません。そうなるのは制作者からみて、商品の生産をスケールする前にその番組のヒットの有無がわかるのに通常半年かかるからです。当社プラットフォームを活用すれば、独立系アニメクリエイターはすぐさま、世界に向けてデジタル商品を販売できるのです。その際、クリエイターは権利を容易に管理でき、Web 3.0のピア・ツー・ピア環境で自分の資産をマネタイズできます。当社がクリエイターに権限を与え、ファンとの距離を縮めていますから、それは重要なことです。(Lai-Hung 氏)

BlockPunk が誕生したきっかけは、2017年の東京アニメアワードで4位に選ばれた『ずんだホライずん』というアニメの非公開キャラクターデザインを手がけ、仮想アートをファンに直接販売したことだった。イラストが販売、転売されるたびに、クリエイターとファンは対価が得られた。

市場にはあまたのアニメ系ソーシャルネットワーク、グッズ、動画ストリーミングサイトがあるものの、アニメクリエイターが仮想通貨を介して権利をマネタイズするターンキーを提供している者は誰もいないと、Lai-Hung 氏は言う。

BlockPunk では、単なるアート市場ではなく次世代のエンターテインメントスタジオと自認している。スタジオの役割は、エンターテインメントのヒット作品を制作・配信することだ。

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Web 3.0時代に向けて、当社ではスタジオモデルをアップグレードしているところです。足掛かりは世界的なアニメのコミュニティで、デジタルマーチャンダイズからスタートしました。日本にある8つのトップクラスのアニメクリエイターおよびスタジオとのライセンスを持っているだけでなく、他の著名トップスタジオ、クリエイターとも交渉しています。世界的なコミュニティから、アニメファンのアーティストや独立系アニメ・マンガクリエイターが当社に登録しています。当社チームには、Devilman Crybaby、Berserk、Animatrix の制作者もいます。日本で Netflix のアニメ事業を運営していたときから、私たちはこの分野に強みを持っています。

仮想アート商品の販売に対し、同社は手数料を得ている。将来、BlockPunk は代替的な収入源としてクラウドファンディングサービスを導入する予定だ。そこでは制作のために調達された資金から手数料を徴収するか、ファンと共に制作に投資することになる。

世界的なアニメ商品の市場規模は約80億米ドルで、40億米ドルほどのアニメ動画市場の倍である。アジアだけでも、数百万人の熱狂的なアニメファンがいる。今後10年でみると、おそらくインドと中国がこの業界の成長を牽引する大国となるだろう。

BlockPunk は当初、Entrepreneur FirstSGInnovate 傘下)と DLE キャピタル(東証上場の日本のエンターテインメントスタジオ DLE の CVC)による出資を受けていた。

当社は現在、複数の戦略的パートナーとシードラウンドをクローズしようとしています。近日中に公表できればと考えています。

同氏は言葉を結んだ。

【via e27】 @E27co

【原文】

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